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今日もぼんやりプーアール

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二十年後

 二十年後においしいプーアール茶が欲しいと注文がありました。「何年製の何を買ったらよいでしょう?餅茶七枚で予算はどの位みれば良いでしょう?」との事です。
 香港でも中国でも評価が決まった93年の7542通称88陳餅なら保証出来ますが、昨年よりオークションアイテムになってしまい、今買って後二十年置いておくのにはもったいないと思います。もう充分おいしいですから。
 99年製の易武山は3種類持っています。12年経ると味の違いがはっきりわかり、どれをお勧めしたら二十年後においしくなるかはわかります。これもご予算は七枚で15万円を超えます。一枚350gある事を考えると、青茶など他の茶と比べると高価とも言いきれませんが、せっかく二十年置いておくなら2010の茶でも良いのです。これなら、古茶樹の手作りで易武山の茶が一枚6,7千円で手に入るのですから。
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 ここで私はうーんと考えてしまいます。茶芸楽園の陳国義先生のおっしゃった「新しい茶を飲んでその二十年後がわからなければいけない。」はたして新しい茶を飲んで、私は陳先生の様にその茶の将来を自信を持って言い切れるのだろうか?
 投資と言うなら、孟海茶廠の7542、2002年製一枚15000円をお勧めします。しかし彼は飲んでおいしいが希望と言うのです。プーアール茶を売るのは難しいと、あらためて考えてしまいます。
 私が売った茶は皆以前より高くなっていますし、おいしくなっていると思います。その意味では良いプーアール茶をお勧めしている自信はあるのですが、プーアール茶を売ると言う事は二十年後を問われる事なのだとあらためて気ずいたのです。
 今年は私のまわりに赤ちゃんがたくさん産まれました。震災ベビーとか言って一月が予定日の人も二人います。ワインと同じにプーアール茶好きは誕生の年のプーアール茶を買って置いて、成人式に又結婚記念に飲むために保存しておきます。
 名のあるワインは二十年経つとだいたい十倍になりますから、誕生記念に買ったワインをヨーロッパなどでは成人式や結婚にに開けて楽しむ様です。プーアール茶も93年製の7542餅茶などは二十年を経て新茶の時の十倍以上の値段になりました。
 そんなわけで赤ちゃん誕生祝いに2010年製の餅茶は今から予約がたくさん入りました。プーアール茶もワインと同じに出来の良い年、悪い年があります。それでも誕生記念なら、少々出来が悪くてもやはり誕生した年のお茶を保存して、楽しみに待つのが良いと思います。
 しかし飲んでおいしい事だけを目標にする場合は最近ので良いのですから、本当に出来の良い年の良い茶を選ばなければいけません。責任重大です。
 確実な所で2004年製をお勧めしようかな?新茶を自信を持ってお勧めしようかな?心乱れますね。うーん最低五,六年経つたプーアール茶なら自信を持ってお勧め出来るのですが。
 プーアール茶講座などをするようになり、私のプーアール茶の話を聞いて下さった方々もあっというまに百人を超えました。
二十年後_e0223339_2011498.jpg

 今秋は例年にもまして香港の茶商達が教えてくれた事、彼らの言葉の重みを感じています。暇さえあればプーアール茶の雑誌や本を読んでいる茗香茶荘の陳パパ、茶芸楽園の陳先生のさまざまな茶の揃った茶研究所を思い浮かべています。
 でもあまり考えてるとしわが出来るから考えるのをやめてプーアール茶でも飲もうかな。
 



 
by natch551 | 2011-11-06 22:49 | 普洱茶
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