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今日もぼんやりプーアール

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白茶の現状1 月光白茶

「月光白」という白茶が日本、そして一部の中国人の間で流行っています。
このお茶はきれいな娘さんが、月の光をあびながら摘んだと言う伝説があり、表が白裏が黒とでき上がった茶葉に個性があります。しかしこの茶が高価な茶として扱われているのは日本だけだと思います。
 この茶は摘んだ茶葉を日陰に乾して作ります。摘んで来た茶葉を籠の上に広げる、それ以外に工程はありません。日陰をつくるのが大変だった昔は夜に摘んでそのまま朝まで置いて乾かしたのかもしれません。現在では屋根をつけた風通しの良い広い空間に細長い籠何列か置いている場合が多いようです。温度28度から30度、湿度は約50%が一番良いとし、雲南省普洱市景谷はその条件がつくりやすい地域の為多くの「月光白茶」が作られています。
白茶の現状1 月光白茶_e0223339_23505119.jpg
 普洱市景谷県農業科技局局長康氏は管理している1万ムーの茶畑のうち、7000ムーで「月光白」を作っていると言います。1ムーで約700キログラムの茶が作れ、一斤45元で売っているそうです。彼ははっきり「月光白茶」と言っています。広州でも良心的な卸では特級のきれいな「月光白茶」が一斤100元以内で売られています。景谷県全体の茶畑は約17万ムーと言われますからもちろん月光白茶はここだけで作られているわけではなく、機械乾燥で作られている茶も多いとおもわれます。
白茶の現状1 月光白茶_e0223339_23522729.jpg
 さてプーアール茶の基準ですが、これには三通りの考え方があります。古くからプーアール茶を扱う茶厰や愛好家達の基準、茶樹の産地はタイでもラオスでもかまいませんが、茶樹や制作工程が大切です。中国の国が作った基準、加工や茶葉にもありますが、産地が中国の限られた地域である事、プーアール茶が中国独自の茶である事が大切です。そして三番目が売るために福建省の商人グループ独自の基準です。茶樹も、工程も違う白茶でも雲南省普洱市で作られ、固めて餅にした茶は生茶のプーアール茶と勝手に言ってしまう。何故彼らは白茶をプーアール茶と言うのでしょう?白茶を固める意味はないのに何故彼らは白茶を固めてしまうのでしょう?
 プーアール茶は一年経ると10%値上がりします。餅茶は七子と言われ、七枚又八十四枚で売れる事が多い茶です。そしてプーアール茶は発酵茶として健康に良いと言われている事等々、プーアール茶は白茶より高い値段で大量に売る事が出来るからなのです。
「月光白茶」の特徴はプーアール茶のように揉捻されていず、まったく熱をかけられていませんから、茶の繊維はそのまま残っています。其の為に一煎目の茶の色が薄い黄色、徐々に色が変わり、八煎目になれば茶の色は茶色に変化します。これは生茶のプーアール茶にはない特徴です。
 現在の白茶の現状は第2段として来週にはアップします。
とりあえずどんなに基準が変わっても「月光白」は白茶です。

(注)画像は中国のblog _ 羅小果的日記 2011-03-29 “月光白---美茶如月”より転載しました


by natch551 | 2014-07-04 23:22 | 中国茶
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