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嬉しい復刻 下関の斑禅茶 広州仕入旅 五

 1930年代に雲南省猛景茶厰がチベット向けて作っていた茶“猛景緊茶”、鼎興茶厰が作っていた“鼎興緊茶”という茸の様な茶があります。この形は1960年代より国営の下関茶厰に受け継がれました。長くチベットに送られていた茶に感謝するために、班禅喇嘛(パンチェン・ラマ=ダライラマに次ぐチベット第2位のラマ)が茶厰を表敬訪問した事から班禅緊茶と呼ばれる様になり、宝焔牌と呼ばれる焔をモチーフにし、チベット文字が描かれた内飛が特徴です。七個ずつ竹皮に包まれていました。
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 80年代後半には普洱茶として認知され、チベット以外にも広く販売される様になり、四個づつの紙袋で出荷されるようになりました。最初は形の面白さに引かれて買うようになりました。特徴のある内飛も魅力的で、味はしっかりとした辛口の普洱茶です。熟成が進むと楠香も漂いとても美味しいお茶になります。まだ普洱茶ブームが来る前には竹皮包みの茶が買えましたが、10年程前にあっという間になくなり、又非売品になりました。2000年以降も紙包みの茶は時々仕入れていましたが、段ボール一箱で買っても形のせいで、なぜか壊れやすく扱いにくいお茶でした。徐々に値段が上がった事もあり、お店でも見かけなかったので、ここ3年程はうちにある茶をおわけしていましたが、ついになくなりました。昨年須賀さんが「下関茶厰」に行くとき調査をお願いしたのですが、もう作っていないとかで、売店にもなかったそうです。
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 雲南省の茶が現在の様に餅茶を中心として中央に送られていただけではなく、辺境の土地にも送られていた事を示すのには一番良い例になるお茶です。辺境に送られていた歴史から、味は良くても値段は安価です。今回の仕入旅ではたぶん駄目かも知れないけど探して見ようと思っていました。
 あったんです。2015年3月23日製造の下関緊茶「青心」と名付けられて、昔の様な七個が竹皮に包まれています。竹ヒゴは針金に替わりましたが、とてもしっかりと包まれています。紙袋の時代には熟茶も作られていましたが、今回のは昔の様な生茶です。海馬さんがFaceBookに掲載している写真を見ても、下関茶厰が出てくるムービーを見ても、今一つ包み方は想像するしか分からないのですが。
 茸のてっぺん、付け根なども昔の形に近くなりました。まだ新しいのでどう熟成していくのかはこれからの楽しみです。250グラム4000円、辛口で強い茶ですが甘さもあり飲んで戴いた皆さんには大好評です。講習会で普洱茶の歴史を勉強するときなどには、やはり現物を見ていただきたい。国営企業から民間会社に変わった茶厰の中でも、「下関茶厰」は一番頑張っているなと思います。他の茶を見ても、派手ではないけれど確実に楽しく買いやすいお茶を作っています。これからも気をつけて見ていこうと思いました。
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by natch551 | 2015-07-21 17:29 | 普洱茶
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