今日もぼんやりプーアール

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〈冰島〉の籠入り普洱茶

 “エコ茶会”、今回ワンコイン茶席で「冰島」の籠入り普洱茶をお出しすることにしました。
普洱好きには垂涎の名産地・冰島の古茶樹から2014年に作られた生茶です。いくら安く手に入れてもワンコインには少しふさわしくないのではと言う言葉も何人かから戴きました。しかし私は敢えてワンコインにこの茶を出すことにしました。毎年茶席には良い普洱茶を出しています。それでも茶代を精算する時、普洱茶は一番安いことが多いのです。
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 グラムあたりが安くても、他の茶が20グラム、50グラムで売られているのに比べ、一枚375グラム、又は250グラムを一単位と考えるので、高く感じてしまう事もあるのでしょう。良い茶は20煎くらい飲めます。だから陳年の特殊な茶を除いてはワンコインでも皆さまと楽しめる茶は多いのです。私は自分が飲むことを基本に考えているので、持っている茶が陳年になって値上りしていくと悲しくなります。お勧めは一番高い茶でも1グラム100円から150円、この冰島は百グラム3000円の茶です。100円でペットボトル2本分は充分楽しめる茶です。
 しかし皆さまご指摘の様に冰島の茶は高価です。これでは日本で売れないと何度かあきらめました。香港にはもう25年以上行っていますが、広州茶葉市場通いもあっという間にもう10年を超えました。
 どの国でも骨董屋さんの店主は同じ様な人が多いと感じるのですが、普洱好きの店主も国が違ってもやはり共通点があるのではと最近感じています。若いお嬢さんながら品揃えがとても個性があり、昨年何も買わないつもりで覗いて「仏海」の班禅茶を見つけた店があります。今回追加を買おうと覗いたらもう無いと言うので出ようとしました。彼女はこの茶だけはどうしても飲んでいけと言うのです。皿の上に載っている散茶を淹れてくれました。美味しい。どこの、どんな形の茶かわからない状態でしたけど、とても美味しいお茶でした。それが私とこの冰島の出会いです。奥から出してきた籠入りの茶を見てびっくり。30年近く普洱茶見ているけれど、こんな形は初めてです。
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 散茶でもなく、かといって、餅茶とかに成型した茶でもないのです。籠の大きさもまちまちの素人作り風で、一籠に2キロ入っています。あまり大きさが違うので、一つずつ秤に乗せて貰いました。2キロ超えもあれば足りないのもある。とりあえず一籠買ってホテルで検討、手揉捻で、良質の晒青緑茶をさっと蒸して籠に入れてる。冰島の茶に間違いない、そんなこんなで8キロ買いました。破格に安かった。今回は他のなじみの店でも私が中国語駄目なの知っいて、「看、看」と面白い茶が安く入ったのを淹れてくれました。買う買わない関係なく、美味しくて面白い茶が入ったらわかる人に飲んで欲しい。その茶を共有したいと言う思いは私も同じです。何人かの店主が私を普洱茶愛好家と認めて呉れたのかな?
 ああーもう10年も年二回は必ず行っているのだな、10年前とは見違えるほど変わって来た広州の茶葉市場にたたずみながらそんな事思った夏でした。
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# by natch551 | 2017-10-05 14:22 | 普洱茶

四川省雅安市 雅安茶厰の藏茶


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 もう十年も前のこと。書籍「中国黒茶のすべて」をお書きになった駱少君先生が日本に見えた時、横浜中華街・悟空の曽さんに呼んで戴いて、二人に駱先生から藏茶のいろいろをご講義戴いた。四川省の雅安茶厰から帰って来たばかりの先生のお話は、蔵茶を人が背負って二朗山を越えてチベットに運んで行く、過酷な労働を話されていたのですが、ほのぼのとしていて景色が見えるように面白かった。今なら望むべくもない贅沢な時間だったと思う。おみやげに藏茶を戴き、ご一緒に写真も撮って戴いた。それまで香港で普洱茶ばかり勉強していた私にとって、はじめて辺境の茶の面白さと多様さをその時知りました。
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 これは行って見なければ、そう思い立つと後先を考えずに行動するのが私、次の春、私は駱先生の写真を握りしめて成都から雅安に向かう。この旅の経緯についてはいろいろ書いたりしたので触れないが、竹に包まれた伝統的な一本10キログラムの藏茶が欲しいと思った。その時は果たせず広州茶葉市場で見つけて2本購入する。この10kgの茶を一人で16本背負い、チベットまで運んでいたのだ。駱先生のお話によると、まだチベットには人間が運ぶしか輸送手段のない村々が多数あるらしい。
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 さて購入した竹装10kgの蔵茶2本を、広州から日本に送らなければならない。規制のきびしくなった今なら不可能だけど、郵便局で押し問答の末、これは茶ではなくインテリアの飾り物にするのだ言い通して送る事ができた。茶葉市場にはまだ川口慧海の頃と同じようなヤクの毛皮に包まれた茶もあるけど、こっちは60キロあるからこれはあきらめた。
 講習会でも現物を見て、さわる事で理解できる事は多い。私も中味はどんなふうに茶が詰められているのかは開けていないからわからない。日本でも最近は中国政府の一帯一路の政策もあり、黒茶に興味のある方が多くなったと思う。

 今回の「エコ茶会」では、その一本を解体して皆さまにお分けしようと思います。最近は凝ったパッケージで名称も色々、高価になってしまった藏茶ですが、古くからの伝統的な作り方のパッケージの藏茶です。
解体ショー(笑)は7日の午後1時から。500グラム単位で黄色い紙に包んであるのでは?
500グラム=8000円、100グラム分売は2000円。
私もわくわくしています。ご興味のある方は是非来て下さい。よろしくお願いします。
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# by natch551 | 2017-10-04 12:52 | 中国茶

広州大好き

 慣例の広州パワー貰って来ました。何度行っても飽きない広州、食べ物が安くて美味しいのが一番だけど、何と言っても広州人が面白い。旅から帰ってあっと言う間に一ヶ月ばたばた過ぎてしまいました。今回もお茶に関してとても実り多い旅でしたが、それは次回にしてまずは楽しかった広州の思い出を。
 朝から昔なつかしい唐人飴売り、鶏の格好をした伯父さんがほっぺ赤くしてうろうろしている。町はどんどん変わっていくけどもう十年以上必ず同じ伯父さんが居て、変わらず買っている人がいるのは嬉しいです。
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 写真の大好きな中国の人々、結婚写真は大きいのだと畳と同じ大きさにして結婚式場の入口に飾ったりします。今回沙面のスターバックスでぼんやり前を眺めていたら新婚さんじゃなくてお姉さんが一人、カメラマンやお付きを従えて長い裾を引いて登場、海馬さんのカメラ、40倍までズーム出きるから覗いて貰ったら、何と臨月のお腹を出したロングドレス姿です。
 赤ちゃん生まれる前にまず臨月の姿を撮っておくなんてびっくり、ドレスもそれ様にお腹だけ出るようになってる。後で聞いたらこれはめずらしい事ではない様です。みんな臨月写真を撮るらしい。
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バナナ売りに遭遇、枝付きのままリヤカーに乗せてこれもチョット楽しいですね。
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e0223339_2329488.jpg これは本当に吃驚、昨年の夏の朝に沙面公園で河を眺めていたら、ウオーターサーバーの空きボトルを浮輪にして、様々な船の行き交う川幅300メートルもある河で水泳している人達が10人程居た。各人のウオーターサーバーには色とりどりのビニールテープを巻いてわかりやすい。2月ももしやと思って行って見たらやっぱり居た(笑)今度は海馬さん誘ってカメラ持ってスタンバイ。先生格らしい男の人の浮輪は発泡スチロールの箱、魚とか入っている箱ぐるぐるにテープまいて。スタート場所は「危険水泳禁止」の看板前、自転車に着替が載ってます。

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これは皆エイプリルフールではありませんよ。四月1日は新しいスタート、今年は昨年よりブログまめに更新したいと思いますよろしくお願いします。

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# by natch551 | 2017-04-01 23:43 | 旅行

やって見ると大変だった


昨年より何故か、色々なお茶を少しずつ試して見たいとの声を多く戴きました。
お客様の注文がある度に計算しなくて良くなったからやっぱり必要だったのだなと、今までの怠惰を反省してます。 1月はこのメモのお陰で私がとても助かりました。
この価格表にそれぞれの茶の説明をして、プリントアウトしようと思っています。お茶の説明はやはりきちんと書きたいので、とりあえず今日が節分、春節お終わったので新しい年にむけて価格表のみ公表します。

小数点以下は繰り上げます。茶に依っては一枚買いのお客様のため、手数が掛かるために割高にしました。
茶壺、蓋碗の大きさに関わらず、お茶にもよりますが最低7から8グラムは使用して欲しいので二回分以上きりの良い値段でお売りしたいと思います。


年代順
 70年代 棗香磚茶 240㌘ 15000円  1グラム 63円(16グラム1000円)
 80年代後期 吉幸牌金瓜貢茶 500㌘ 50000円 1グラム 100円(15グラム1500円)
   
生茶の部
勐海茶厰 大益生餅茶2003 357㌘ 30000円 1グラム  82円
     7542生餅茶2004 357㌘ 30000円 1グラム  82円
     7542生餅茶2006 357㌘ 20000円 1グラム 55円
茗香茶荘 瑞貢天朝1999 400㌘ 80000円 1グラム 200円
     茗香陳餅1999 357㌘ 50000円 1グラム 136円
     
楽茶軒 千家寨生餅茶2004 357㌘ 50000円 1グラム 136円
瀾滄古茶 五福金瓜茶2009 500㌘ 70000円 1グラム 140円
永聘號 易武山生餅茶2010、2011 357㌘ 60000円 1グラム 163円
屹瑪茶厰 易武正山-300年生餅茶 2015 357㌘ 18000円 1グラム 50円
屹瑪茶厰 荒山茶-易武千年茶樹 2015 357㌘ 25000円 1グラム 70円
屹瑪茶厰 荒山茶-易武千年茶樹 2016 357㌘ 25000円 1グラム 70円
中茶牌沱茶 2010 250グラム 5000円 60グラム 1500円
下関茶厰 青心緊茶(班禅磚茶)2014 250㌘ 4000円 100グラム 2000円
鼎興茶荘 佛海(班禅磚茶)2016 250㌘ 4000円 100グラム 2000円

熟茶の部
昆明茶厰 7581磚茶1992 500㌘ 30000円 1グラム60円
金瓜貢茶 紙無し 500㌘ 7000円 100グラム 1500円
六葆茶 (広西横県茶厰) 1998 1000㌘ 12000円 100グラム 1500円
百年同慶號 餅茶2004 357㌘ 8000円  70グラム 1500円
宋聘普洱王 餅茶2015 357㌘ 8000円  70グラム 1500円
楊聘號百年記念 塾餅茶2012 357㌘ 8000円 70グラム 1500円

辺境の茶
涇渭茯茶 357㌘ 4000円  100㌘ 70グラム 1000円

1グラムで計算すると黒茶って結構安価なんだなーってあらためて思いました。毎日常用して飲むなら六葆茶や涇渭茯茶がお得ですね。

(文字違いがありますが、ご容赦下さい)
まだ漏れがあるかも。相変わらずですが、よろしくお願いします。

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# by natch551 | 2017-02-03 22:41 | 普洱茶

プーアール餅茶を作ってみた

 2013年夏、中山市で若い夫婦が営む小さな普洱茶屋さんで、ご主人が普洱茶を作ってるのに出会いました。晒青緑茶を布袋に入れ炊飯器の蒸し機能を使い、やわらかくなったら袋を取りだし形を整える。後は石磨(石臼)と言う厚さ15cm程の石を載せ、その上に人間が乗って固める。作っていたのは375グラムの餅茶と500グラムの沱茶です。その風景は炊飯器に晒青緑茶をぎゅうぎゅう詰め込んでいるのが面白く心に残りましたが、その時には自分が作ろうとは思いませんでした。
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 今年8月の広州では屹瑪茶廠の陳君が、氷島の180グラムの小さな餅茶をこれは自分が作ったと言ってくれました。ここで?、店の中に石磨と袋があります。その茶餅を作った小さな袋を一枚貰って道具も見せてもらいました。私にも出来そう?よし作ってみよう。
 原料用に晒青緑茶を2キロ買いました。易武山の300年茶樹の茶葉、夏の茶葉だからほんの少し茶色くなった葉がまじります。台地茶はいやだけど、最高級の茶葉ではもったいないから、この位の茶葉が良いかな。
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 炊飯器で緑茶を蒸す中国式ではなく、晒青緑茶を柔らかくするために蒸気をあてるのは蒸篭、布は貰った一枚を参考に日本でも作ってもらいました。金物の筒の代用には 2.4キロの業務用トマト水煮缶を買いました。押し付ける石磨は、漬物の重石で代用する事にしました。水煮缶はほんの少し大きすぎるし、漬物の重しは少し安定が悪い(現在では小さな重石しか売ってないけど、たまたま30数年前の若い頃に大きいの買った覚えがあったから、下屋の奥から見つけ出す。ラッキー!)
 とりあえず一枚作って見ました。反省点は多々あります。蒸気の入れ方が弱かったなー。そしてそしてーー。雲南の映像で見ていると簡単そうだったけど、実際に工程は複雑ではないのだけど、蒸しとか布から出すタイミングとかそれぞれにコツがありそうで、やっぱり満足する餅茶ができるまでには、もう少し時間がかかりそうです。
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 だけど面白い。出来上がった茶は今ひとつだけど、愛着がわいて可愛いです。もう少し工夫しながらこれは続けて行こう。
(2016年10月29日投稿の記事を、誤って削除してしまったので再掲載しました)
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# by natch551 | 2017-01-24 00:07 | 普洱茶

1グラム = ¥ ?

 最低半支(42枚)単位で仕入れいる普洱の餅茶、毎年新しく仕入れていると、数年経て何枚かが残る。餅茶は3年5年・・・と、時を経ると値上がりしだし、10年もすると手が出せない値段になったりする。
 「エコ茶会」の前に棚卸しをしながら改めてどうしようか思った。香港や広州で8万円の値段が付いているお茶を、お好きなお客様には5万円でも良いねって、5万って言ても5万円の普洱茶って日本では飲むにはやはり高価すぎるかな?。こちらで誰かに内緒でお声掛けするのは贔屓になるし、うちに2枚は残しておくと、売れるのは殆ど2,3枚なのだから。
 そんなこんなでとりあえず置いてある茶が10種類を超えようとしている。仕入れは昔の値段なのだから昔値段で売れば良いとのお声もあるかもしれないけど、最初それをしていて他店からクレームが来た事もあり、お客様からその茶はその値段で売ってはいけないと、注意を受けた事もある。
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 相場より安くとは考えるけど、一度売ってしまったらその値段ではもうその茶を仕入れられないのも困る。普洱茶はその辺が難しい。たまたま90年代初頭から仕入れていて、現在一枚30万円を超える値段になってしまった茶はもう売らない事にした。次は幾らで仕入れられるか?まだその茶が市場で取引されているのかも分からないから。
 日本では普洱茶は一枚単位より、25gなどと言う小袋の単位が一般的だけれど、まず晒青緑茶はそのままではうまく発酵しない。そして餅茶などをくずして袋に入れてしまうとやはり美味しくはならない。小分けにして時間が経つと駄目になる可能性の方が大きいから、私はグラム単位でご希望の場合はその場でけずってお分けしている。
 「エコ茶会」で5グラム単位で売っているお店があり、また、美味しいからうちで旦那様にも飲ませたいと一回分のご希望があり、そうだと思いついた。ご希望に応じてグラム売りするなら、とりあえず1グラムいくらになるのか計算してみれば良いのだ。お茶会で使いたい場合など、私もいつもいくつか試して決めたりするのだから。ご注文があったら崩して良い状態でお送りしたり、お渡ししたら良いのだ。香港や広州では84枚でも少量注文になる。氷島の茶葉を70%買ったとか、100支(8,400枚)はあるよ、何て言うのが当たり前の世界で勉強したから、まったく思い付かなかった。
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 値上がりした茶、まず1グラムいくらなのか計算してみよう。  
 そう思ったのにはもう一つ理由がある。今年は「エコ茶会」でも初めて飲むお客様が多かった。試飲席でまず生茶と熟茶どちらがお好みですか?そう聞くと“初めてなのでどう違うのか解りません”とのお答えがあった。そんな方には試飲の上でなるべく買いやすい値段の茶をお勧めしたけれど、試して見ると良いお茶ほど淹れるのがやさしい。2015年の生茶で、例えば青山班禅茶(4,000円)と荒山茶(25,000円)を、慣れない生徒さんに淹れてもらう。最初班禅茶はうまく入らない。慣れた人ならどちらも美味しく淹れられるけど、初めての人が湯の切り方が甘かったりするとすごく苦く入ってしまう。陳年の茶なら誰が淹れてもとても美味しい。だったら初めての方に誰でも美味しく淹れられる茶を、何種類かセットにしてお勧めした方が、より普洱茶の美味しさを解って戴けるのではないかなと反省している。
 普洱茶は最初が肝心。身にしみてるんだけどね。もちろんどの茶も吟味して仕入れているから自信はあるのだけれど。
 勉強し始めた当時、普洱茶のいろはも分からない私に、香港の茶商たちは良いお茶を飲ませてくれたと思う。普洱茶のみならず、岩茶や鉄観音も、今でもその味を覚えている。中国茶好きの皆さんも、最初はお茶の美味しさに吃驚してお茶好きになったと言う人が多い。

 そんなこんなで今年はまず、グラム単位の値段表作ります。
 写真も入れて計算するのでもう少し時間戴きます。
 お客さまサービスの一つ形、どうして今まで思いつかなかったのだろう。
 皆さま、本年もよろしくお願いします。
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# by natch551 | 2017-01-04 20:26 | 普洱茶

明けましてお目出度うございます

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 明けましてお目出度うございます。
 昨年は皆様のお陰で楽しい想い出の多い年になりました。パワーもたくさん戴きました。
「エコ茶会」、また「茶壺天堂」にも地方からのお客様が多く、札幌の雪や熊本の地震も人事とは思えず、皆様にとって今年が平和で幸せなお年でありますようにお祈りしています。
 お陰様でぶれすにどう皆で黒茶を楽しんで行こうかと言うヒントをたくさん戴きました。多々ある反省はほんの少しにして、早くも来年の構想ねってます。(笑)
 「エコ茶会」後にもう一本、その辺を書こうと思ったのに、荷物のかたずけや、少しだけ遊んだりしてたら何もしないうちに2016年が終わってしまいました。春節までにまとめます。
 昨年私にお付合い戴いた皆様、本当に本当に有り難うございました。
 本年も又よろしくお願いします。
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# by natch551 | 2017-01-01 00:01 | 全体

初めて飲む普洱茶 (広州仕入れ旅 柑普茶、餅茶作り)

 一人でも多くの方に普洱茶の良さをわかって戴けたら良いな、というのが変わらぬ私の願いです。屹瑪茶業の餅茶“荒山茶”でも10ℊ1000円しないし、20煎は飲めるのだから、けっして高いお茶とは思わないけど、形ある茶はやはり一枚欲しいと思われると少し敷居が高いかな。お茶会に使って下さる方は多いけど、毎日飲んで楽しんで下さる方は、日本ではまだまだ少ないのが現状だと思います。
 香港普洱情報でも、大益に変わって若い人達の間で「柑普茶」が定着したとありました。これは丸のままのみかんの皮に、普洱茶を詰めて乾かして作ります。みかんの皮は乾いて陳皮になり、普洱茶は陳皮の匂いの移った熟茶になります。中でも金馬碑と呼ばれる鶴山市の茶葉果樹科学研究所で作られる柑普茶は、天日に乾して丁寧に作られています。陳皮と一緒にくずして飲みます。煎はききませんが、香りの良い茶で体が温まり、デトックス効果も在るそうです。今回一つ500円でお分けしようと仕入れました。
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 もう一つは消化や目に良いと言われる「菊普茶」で、生茶の散茶に菊の蕾を入れて飲んで戴こうと思います。
 この二つのお茶、10月の「びっくり茶会」で、茶席を作って飲んで戴こうかと思っています。道具も特別なものでなく、身近にある物でどう簡単に美味しく飲んで戴こうかと思案中です。
 散茶は易武山の300年古茶樹を仕入れました。夏の最後に摘まれた茶の様で、大きな葉に良く見るとほんの少し黄色く変色した茶葉も入っています。だから新茶よりは安かった。この散茶は小売りだけではなく、屹瑪茶業から100ℊ餅茶を作る布を一つ戴いたから餅茶作って見ようと思ってます。
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 映像見て、飲んで理解したと思っているお茶でも、作って見ると又違う景色が見えるかも知れません。これが私にとっても楽しみです。山歩き嫌い、茶毒蛾、蛭など考えるだけで嫌な私が出来るのは、出来た晒青緑茶から成形すること位かな(笑)昔の茶問屋は冬に普洱茶を作ったのだから、私も冬に向かって少しずつ準備しようと思っています。
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# by natch551 | 2016-09-14 19:43 | 普洱茶

新しい風 (8月仕入れ旅 普洱生茶)

 普洱茶の生茶は屹瑪茶業に行く(2015年7月記事参照)。2015年美味しかった「荒山茶」は2016年産も変わらず美味しかった。この茶の原料となる古茶樹はその年の気候には左右されず、常に元気な新しい茶葉をたくさん付けるのだという。
 今年のお茶には内飛が入っていない。一本の千年古茶樹で出来ているというのだからとても生産量が少ないのだと思い、どの位この一本で茶葉が採れるのか聞いてみた。聞いてビックリ全部で約千キロだと言う。本当?と信じられない私に陳君はうちで作ったパンフレットを持ってきて「この樹一本の事でしょ?そう千キロは採れる」と言う。何度聞いても筆談して書いてもらってもそうだ。「荒山茶はこの樹一本から作られる」
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 そうなんだ。荒らされたと言われる西双版納の山奥に、長い間住んでいる地族しか知らないこんな元気な樹がまだ残っているんだ。雲南省は大きいなー。それから2、3日考えているうちにふと思いついた。
 以下は私の妄想です。普洱茶の有名な茶山、景邁山では黄片が出てくる秋の茶は白茶の餅茶にする。行けば分けてくれるけど内飛がなく表装紙にも印刷がない。その茶厰の白茶を店で売っているのは私はまだ見た事がない。福鼎の大手の白餅茶は10倍の値段で売られているけどまったく見かけも味も景邁山の白茶と同じだ。もしかして?そう思うのは私だけではない。それなら景邁山の白茶が良いよね。茶樹が良いのはわかっているし、値段もすごく安いもの。比べて見ながら茶友と話していた。
 屹瑪茶厰は昨年引越をした。前の店から1分の距離で表の道路に近いけれど前の店に比べると建物がバラックに近い。若い二人が自分でした内装できれいになったけど、空調は半分しか効かないし、お手洗いと台所は無くなった。表にはパートナー求むの紙が貼ってある。陳君が広州に何人顧客を持っているか知らないけど、彼の一族は村の長として学校を作り、たくさんの村人を養わなければならないんだから本当に大変だと思う。内飛のない荒山茶のいくらかは、違う茶厰の茶としてもっともっともっと高い値段で売られているのかもしれない?
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 広州の大手の茶商の友人は、“今年うちは氷島の半分は買ったよ”、なんて平気でいう。烏龍茶用に作ったとても大きなジョージア州にある畑も見せてもらった。やはりお金になるのは大量生産、大量販売だろう。その片隅で良いお茶を作っている人達は余り報れないのが現状なんだろうか。理想とは違うけれど景邁山でも半年しか仕事のなかった村人が10ヶ月は仕事が出来るようになった事。荒山茶の原料がすべて換金出来る事はそれなりに良い事だとも思う。西双版納には知られていない元気な古茶樹がきっとまだまだあるのだろう。そう思うととても嬉しかったけど、茶の流通を考えると何か複雑な気持ちになる。
 一歩一歩で良い。真面目で一生懸命な茶厰達が認められる様になって欲しい。2015年「荒山茶」を飲んだお客様がこのお茶すごく美味しいのに安い、思わずそう言って8枚買って下さった。その方は2016年も仕入れる前から予約してやはり8枚買って下さった。
とても嬉しいけど陳君その値段で本当に良いの?
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# by natch551 | 2016-09-09 16:50 | 普洱茶

普洱茶は続いていく  (8月仕入れ旅、熟茶)

 最初に普洱茶を勉強しだした時、まず心しなければならないのは「普洱茶は続いていく」と言う事だと言われた。置いておけば発酵して変化していくし、そんな軽い気持ちでその言葉を受け止めたけれど、熟茶の成立を調べながら少しその言葉の意味の重さを考えなおしていた時、ふとしたきっかけで「同慶號」の1998年の熟茶にめぐりあった。
 昔皇帝今国家礼品と言われる「同慶號」が1940年代に茶葉と共に澳門に逃れて来た事はわかっている。現在、国の礼品と言われる様になるまで、何時どのように復権したのかはわからない。可以興が2006年資本が変わった事、楊聘號が百年記念餅を出した事、続々と昔の老字號と呼ばれる茶厰が復活している。
 同慶號は美味しかった。茶葉も職人も現在一流のものが集まっているのだろう。こうなると美味しいお茶探しに好奇心がとまらなくなるのが私。胡錦涛前主席が来日時におみやげで持ってきた同慶號、生茶は易武山の瑞具天朝の茶葉、熟茶も堆積温湿度の管理がとても良い。内飛以外に細いリボンが付き、内飛の他に紙が一枚入っている。どうしても今回はその茶を探したかった。同慶號は茶葉市場でも一般的に売っている茶ではない。日本で海馬さんが調べて調べて、暑い茶葉市場を歩いて、結果4日間掛けて手に入れた。
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 今回は2004年の熟茶だけ。探している過程で“佛海 鼎興茶荘”という茶荘が細々と作り今だにチベットに送っている班禅緊茶と百年宋聘號の2015年の熟茶も見つかった。どれも良心的な値段で仕入れられたから同慶號で8000円。鼎興茶荘は4000円でお分け出来る。現在は中国でも大益、下関を始めとする戦後国営企業だった新しい茶厰の茶が主流だ。もちろん熟茶は同慶號でも大量生産だけどそれらとは明らかに味が違う。丁寧に作られている事がわかるのだ。香港の茶厰も広州の大手の茶厰も陳年と言われる国営企業産の餅茶、現代では1980年代、1990年代までが数十万円で取引されているからそこに興味が集中している。新しい茶も大量生産の大手が一番売りやすいからそこの集中している。
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 茶厰の移り変わりに興味を持つ人など余りいない。けれど「普洱茶は続いていく」ならばこれはとても大切な事だと私は思う。虎屋の羊羹をどこの羊羹より信頼している私としては老字號にはそれなりの誇りとノウハウがあると思うのだ。熟茶に一番大切な堆積工程がやはり違うと思う。今回は暑かったけど「同慶號」が見付かったからとても嬉しい。見つけた店の老板、昨夜双子の男の子が生まれたと初めて会ったのに終始ごきげんでしたよ。この楽しい謎を解く為にまず中国語勉強しなければ。
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# by natch551 | 2016-09-04 17:16 | 普洱茶
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中国茶の楽しみから日々雑事まで


by natch551
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