今日もぼんやりプーアール

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茶請けと点心

 中国茶が日本独特の発展をしてきたなーと感じる事にお菓子の扱いがある。
 中国で作られた「現代工夫茶二十五序」に寄れば、一番;客が座るから始まる一連の進行の中で、二十三番;韻を楽しむ(茶の残り香をのど、口で楽しむ)の後、最後の二十五番;客を送るの前、二十四番;茶菓子を食べるとある。
 日本の茶道では茶の前に菓子を食べるのが一般的である。家庭でのおもてなしでも菓子と茶を同時に楽しむのが普通だと思う。その場合菓子が主役で茶が従である方が多いと思う。 
 茶道のお茶会のお客様にとってもお菓子は重要な位置を占めるように感じる。小笠原流のお家元いわく、「初釜の時、表千家がじょうよ饅頭というお菓子であるのに対して、裏千家ははなびら餅(昔のお総菜)。それを見れば裏千家より表千家が格が上だったとわかる。」と言う。現在はなびら餅が総菜から来ている事を知らない人もいるし、饅頭より高級な菓子だと思っている人だっているから、素人の私には良く分からない世界だけど。
 私は日本の中国茶会で出てきた黄身餡の月餅が忘れられない位美味しかった。でもその時何のお茶と一緒に食べたのか、お茶の方は記憶にない。煎茶の茶会でも季節に合った菓子のいろいろは目でも楽しく、食べるのは至福の時だけど、茶に関してはたいてい菓子ほどの説明がない。日本の中国茶の茶会では一つの茶に一つの菓子が一般的だと思うし、どの菓子がどの茶に合うかは、茶会の主催者にとって頭を悩ます所だと思う。
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 転じて中国で中国茶を楽しむ場合、菓子はそれ程重要ではないと思う。なぜなら彼らとって、茶請けと点心(飲茶に分類されるエッグタルトやパイなど)は分かれている。茶が主役の茶席に点心の類が出される事はない。葉榮枝先生と岩茶を飲んでいた時の事、何か食べようと言う事になり、夏だけどビールを飲めない私は、もう出がらし近くなっているその茶を飲もうとしたら、この茶は食べ物と一緒に飲むなと止められた。また茗香茶荘に友人が果物持ち込んで、茶の共にしようとしたらマイケルに止められた事もある。
 お茶屋さんに行くとテーブルに胡桃や種類は置いて在るし勧められもするけれど、友人の茶荘に私が行くと分かっていても、良いお茶は用意してあってもケーキを買って待っていて呉れるなんて事はない。陳国義さんと二時間もお茶飲んで、帰ろうとしたらお嬢さんがお菓子を持ってきて呉れた事もあるけど、お茶飲んでる二時間はお菓子なしだった。
 喫茶店代わりの茶館に、食べ放題のいろいろが並んでいる事もあるし、もちろんメニューには簡単な点心もある。だけど何か違うんですよね。茶が主役で菓子が従の時、食事が主役で茶が従の時がはっきり分けられている様な気がするのです。
 この違いは何かと考えると、まず日本のお菓子がすぐれている事かな? 季節、地方、それぞれ文化の一つと言いたい位、五感で楽しめる数々のお菓子がある。毎年新しい物も出てくるし、伝統的な菓子も毎年新しい発見がある。日本の菓子は茶道と共に発展してきたと言っても過言でないかも知れない。そして来客のおもてなしの基本に、菓子は伝統的に主役であったと思う。茶話会なんて言葉もあるしね。
 一方中国では医食同源から発した茶請けは乾燥果物が多いし、それは又毎年進化しているのだ。今年の漢方学会で山査子の効能がテーマになったと聞いたばかりで、今まで見なかった山査子の丸ごとの乾燥果物が作られたりする。銀杏の殻つきローストなど、日本でも売って呉れないかと思うほどいろいろある。彼らのおもてなしの基本は伝統的に食事なのかな? 茶席は楽しいけれど彼らにとって日本より非日常的空間なのかも知れない。
 それに加えて日本人は食事の最中にあまりお茶飲まないような気がする。だから食事の時のお茶は発展しようがないのかも知れない。食事終わった時お茶飲むけど、最初から飲みながら食べる人はあまりいないのじゃないかな。広東省のように席につくとまず “何のお茶?” で始まり、料理が出来るまで茶を飲んですごす習慣はないのだから。彼らは体調に合わせて食事時の茶を選ぶ。うちでは食事と同時に茶を出すけど飲んで食べるのは私位(笑)皆さん何も飲まないでも平気で食べてる。たぶん食事の内容にもよるのだろう。日本では汁物が同時に出るし、昔は油のきつい料理もあまりなかっただろうから。
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 私もお茶会に呼ばれていろいろなお菓子を戴き眼でも楽しみ美味しく戴く。ただ自分が茶会をしたらお菓子は出さないだろうな。うちの講習会でも戴いたお菓子を楽しみながらお茶を飲むけれど、自分でお菓子用意する事はない。お茶とは別に食べる時間をとる。たぶん香港でお茶に出会い、勉強したからそんな習慣がついたのかな? 今年を振り返ってふと気になってしまった、少数派のひとり事です。
 何かご意見あったら聞かせて下さい。
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# by natch551 | 2015-12-07 22:22 | 茶会

「エコ茶会」in “茶壺天堂”、黒茶は違う?

 あっと言うまにもうひと月経ってしまいました。
 いまさらですが、まずはご来場の方々、お買い上げ戴いた方々、楽しくおしゃべりした方々、本当に有り難うございました。毎年の事ながら新しい茶縁も出来て、本当に嬉しかったです。
 時間によっては、お店が忙しそう、試飲席も一杯と、せっかくおいで戴いたのに、遠くからご覧になってあきらめてお帰りになった方がいらっしゃった事、本当に、本当に申し訳ありませんでした。
 来年はもっと皆様にくつろいで戴けるような店作りをしなければと反省してます。終わってからご連絡下さり、改めて来て下さった方が四人もいます。「エコ茶会」でも店を遠巻きに見ていたご様子で、そうあのお茶人気でしたね。なんて言われると本当に恐縮してしまいました。 
 毎年来て下さる、東京以外のお客様が例年どうりお元気なお顔を見せて下さるのも嬉しいですね。昨年のはどれも美味しかったから菜津子さんセレクトでおまかせします、なんて言って毎年少しずつ買って下さる量が多くなる方も何人かいらして、苦労も吹き飛びますね。来年はもっと良いお茶を探さなくてはと、とっても励みになりました。
 中国、台湾旅行で普洱茶に出会い、自分で買ってきた普洱茶より“茶壺天堂”のセレクトが美味しい、コストパフォーマンスが良いと、お客様になって下さる方も多くそれも嬉しかった。
 というわけで“茶壺天堂”はお客様の増加にともなって売り上げも伸び、良かった良かったなんですが、他の出店者の現状をいろいろ聞くにつけ、私らしくもなくこのひと月はいろいろ考えてしまいました。それは日本における中国茶の現状って言っちゃって良いのか?はわからないけど、一端であるのは確かだと思う。
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 “茶壺天堂”以外のお店では新しいお客様はたくさん来たけれど、中国茶を勉強したお客様は買ってくれなかった。そう皆さん言います。良いお茶を置いて、一緒に勉強したお客様がお茶を理解するようになったらもう買わないと。でも今回は新しいお客様が多かったから、売り上げは殆どのお店が伸びたようで、それは良かった良かったですが。
 “茶壺天堂”では逆に勉強して分かってきたお客様ほど楽しんで買って下さる。だから私ももっともっと勉強して、良い普洱茶を探さなければと、お客様からのお声がとてもはげみになる。初めて茶縁が出来た殆どのお客様が普洱茶に興味を持って、“茶壺天堂”目指していらしていました。だけどだけど何となく黒茶に興味持って、試飲して美味しかったから買ってみる。そんなお客様は来場者数考えると少なかったな〜。初めて飲んだ普洱茶がまずかったのか? 他の中国茶と比較すると入門しずらいのか? 実は今回500円のお茶に一番時間とお金をかけて準備した。テトラのテイーバックもトウモロコシから作った繊維にして、くせなく1日中飲める90年代の茶で作った。普洱茶って安くて美味しいんだ、そう言って戴こうと頑張ったけど一番売れなかった。どうすれば初めて中国茶飲む人に普洱茶飲んでもらえるのか? そう考えていた時に他店のお話を聞いた。逆だー。
 特に台湾茶、私の生徒さんでもやはり台湾茶が一番好きだし、興味あると言うから日本で何軒かのお店を紹介した。しばらくして、台湾におなじみの店が出来ましたと連絡が…。台湾茶美味しい—良いの買ってみる—勉強する—台湾へ行く、これは一つの順路かもしれない。黒茶は?初めて飲んだ普洱茶がかび臭かった(正しく作れば違うのに、他の黒茶もあるし)—飲むのやめた—中国茶体に良いらしいから他の茶で美味しそうなの買ってみよう。が一般的な順路なのかな(涙)
 私でも何気なく中国茶に巡りあっていたらそうなったかな? そう思えるから、どちらのケースも簡単な解決方法は思いつかない。解決方法はまったく違うと思う。
 「海馬」はとりあえず皆さんに黒茶の良さをわかって戴くように映像を集めているが、これからは少しずつ印刷物を作って行こうと言う。それぞれの課題をカラー8ページのシリーズにして作ろうと思う。なるだけ皆さんにわかりやすい様に写真たくさん入れて“茶壺天堂”の宣伝パンフにはしないがコンセプトだ。
 また「茶壺天堂のお茶って買えるんですか?」なんてご質問戴きそうだけど、いつでも来て飲んで下さい。買って下さい。一緒に黒茶たのしみましょう。冬の寒さ、食べ過ぎ乗り切るのは必需品ですよ(笑)
 お天気チョット心配だけど14日(土)には、世田谷観音の「びっくり茶会」で、代官屋敷で試飲会してます。よろしくお願いします。
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# by natch551 | 2015-11-10 12:24 | 中国茶

「エコ茶会」スタッフ100人?

 皆様お疲れさまでした。大変だったけど今年も楽しく、また勉強になりました。黒茶と「茶壺天堂」については次回にして、まずフリーマーケットで気がついた事。茶席とセミナーはお邪魔する時間もなく、とりあえず出店の方々は皆さん元気にやってるかなと気になってフリマは駆け足で回りました。
 今年気がついたのは中国茶の店でお茶好きな臨時販売員さん達が頑張ってた事。昨年まではご主人や奥様がお手伝いだったお店でも今年は中国茶好きさんが手伝って頑張っている店もあり、それが一番嬉しかったです。
 うちでも大熊猫さんに手伝って戴きましたが、ブログの愛好者さん達から「大熊猫さんはどこのブースにいますか?」という問い合わせメールが何人かからあったそうです。ブログやフェイスブックでおなじみの方々が各ブースで販売員として活躍してました。誰がどこのブースを手伝っているか調べていらした方も結構いたのかな。お茶席はもちろんたくさんのファンを持つ方がお店をお手伝しているのはお客様としてもとても嬉しかったと思います。
 搬入、茶席、イベントのお手伝に加えて、今回はその方々を入れると百人位の人がスタッフとして「エコ茶会」盛り上げていたんだなと思います。
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 中国茶って本当に楽しいんですよ。そんな気持ちがあふれていて、口で説明するより何倍も中国茶の楽しさをお客様たちに感じて貰えたと思います。従業員のいない小さな店が多いからお手伝下さる臨時販売員の方がいて出店出来る、そんなお店も多かったと思います。私ものべ10人程の方にお手伝戴いたから、無事「エコ茶会」を終える事が出来ました。お手伝戴いた方々には本当に感謝感謝です。
 いつもお茶会や講演会でお会いする方々が元気でお手伝している姿は皆生き生きしていて本当に素敵でした。遠くに見えたり、トイレでお会いしたりすると安心する(笑)ご挨拶はするけど、お友達と言うより中国茶好き同志なのかな?
 昨年まで一人で見えた方も今年は楽しかったのでとお友達をさそったり、ご夫婦で見えたりが多かったようです。お店紹介、イベント欄など事前にチェック、ブログのこの方の茶席に入り、どの店で何を買うか決めて来た方も例年に増して多かったようです。だからお店紹介欄に原稿送って、頑張った店が売り上げアップした様でそれも嬉しかったですね。努力はむくわれた様です。その分自由が利かなくて、買えなかった分近く又行きます、なんてメールを後で戴いたりしてほほ笑ましかった。
 お茶には興味なかったけど、お友達に誘われて来てみたらすごく楽しかったので、来年も行きますと言って下さった方もいてそれも嬉しかったです。
 店はどうしても店視線からお客様を見てしまう。愛好者の方々が販売員としてお手伝して下さる事によって、店側もお客様が何を望んでいるのか、今まで気ずかなかった事に気ずかされる事も多いと思います。
 それがフィードバックされる。それはとても大きいと思います。
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 もう一つ、地方のお店、実店舗のない店などの動向がわかる事、それも店にとってとても勉強になる。買いたくても中々面倒なんて思っていたお店に私も駆け足で買いに行ったし、駆け足で買いに来て下さった何人かの店主の方もいらした。これも嬉しい。やはり一同に様々なお店の品揃えなど見れる機会はないので、とても勉強になりました。
 チョット気が早いけど来年が楽しみになりました。中国茶愛好家の皆様、臨時販売員の皆様、来年も盛り上げて下さいね。よろしくお願いします。
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# by natch551 | 2015-10-15 22:08 | 全体

地球にやさしい中国茶交流会

「エコ茶会」いよいよ後一週間になりましたね。
 家中段ボールだらけになりながらなかなか進まぬ準備、毎年の事なのに要領が悪いと反省、これも毎年の事。お店紹介の原稿たぶん一番遅かったのが「茶壺天堂」だと思う。森崎さんごめんなさい。掲載は8日になるとの事でブログ、フェイスブックにひと足先にご紹介します。茶壺その他はほんの少し、今回お茶は黒茶だけです。普洱茶はいつもより幅広く揃えたつもりです。
 お気楽にお立ちより下さり、楽しんで戴ければとても嬉しいと思ってます。

〖茶壺天堂〗
 プーアル茶が大好きな方のために、現在では評価も定まった国営時代に生産した茶や、1970年代の棗香を始め、伝統ある易武山の新しい餅茶など用意しました。一枚だと買いにくい方のためには、催事中は50gより提供させて戴きます。
 無料試飲席もご用意致しましたので、おみやげに戴いたプーアル茶がよく分からないとか、プーアル茶の淹れ方などもご質問下さい。これまでプーアル茶はくせがあって飲みにくいと感じていた方、ぜひこの機会にお試し下さい。お勧め商品はどれも発酵茶として腸内細菌を整え、血行を良くして毛細血管を活発にし、栄養が体内の隅々まで届くようになります。
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1.易武正山(生)易武老街の屹瑪茶厰が熱帯雨林の自然の中で300年を経た古茶樹でつくりました。プーアル茶大好きな方、是非お試し下さい。400g 普洱生茶18,000円。
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2,1980年代よりチベットに送られて、パンチェンラマの名を冠してに班禅茶と呼ばれた茶が「青心緊茶」として復刻されました。当時そのままに七個が竹皮に包まれています。250g 生沱茶4,000円。
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3,最初に作られた黒茶の磚茶と言われる陜西省産の「涇陽茯茶」。自然の「金花」は新疆ウイグルの人々に愛されました。体にやさしいくせのない味です。357g 七子茯磚茶 4,000円。
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4, 2015年3月、屹瑪茶業は「千年茶樹」で餅茶を製作することに挑戦しました。出来上がった茶を試飲すると、正に別格の味です。「限定3枚」普洱生茶 357g 25,000円。
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 皆さまのご来席を、お待ち申しあげています。

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# by natch551 | 2015-10-04 00:20 | 全体

明染付と初期伊万里

 三枚の皿がある、殆ど変わらないけど、日本の伊万里と中国の染付だ。
 これは東南アジアの名家が普段使いに使用していた。全部で数十枚あったけど長年使用されてたから、欠けのある皿も大分あって、完全な品は十数枚だったかな。割れると足していたらしいけど、面白いと思ったのは中国と日本が混ざっていた事、中国の技術を伊万里が吸収し制作して、同じ様に輸出され同じ店で売られていたのですね。値段も扱いも同じだったのかも知れない。
 私は気に入った陶器があるとだいたい二枚買う。割れるかも知れないから三枚あればなお良い。そして海馬さんと普段使いにする。皿によっては三十年以上毎日使われる。二人の食卓に並ぶのは殆ど古い皿ばかり。お客様やお茶会では鉢や大皿以外は取り換えの効く皿にする。現在では人数分は買えないし、気を使われたりするのも好きではない。私が使っている古い皿はあくまでも普段使いに作られた物だと思うから。
 普洱茶も陶器も普段使いに作られた品が時代を経るとビンテージ扱いされる様になる。これは私にとって痛しかゆしだ。あるお茶の先生に古い錫器をきれいにして怒られた事がある。時代匂が大事なのだと。そう今では同じ品でも時代の垢が付いている方がずっと高価に売られている。だけど物から言わせればそんな事ないと私は思う。職人さんが心を込めて作った品は作られた時点が完成型であると思うから。千利休や柳宗悦の時代から日本は雑器や見立てを大事にするから私の方が変わっていると思う。もちろん長い年月を残って来た物だから大切には扱う。三年ほど金繕いもやった。毎日三十五年は使用している取り皿は一枚も割った事はない。
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 普洱茶も粉まで無駄にしないように美味しく常にリスペクトして飲もうと思っているけど、陳年と言われ貴重な茶もやはり大きな茶壺で12グラムは入れて飲むのが一番美味しい。紅印餅だってしょぼしょぼ入れると美味しくない茶なんですよね。だから飲む時は茶葉をたくさん入れて、大きめの杯で時間制限なしでゆっくり味わう。やはり普段着のお茶だと思う。最初から献上手に作られた伊万里や官窯の蓋碗は迫力が違う。私の手には負えないのだろう。たまたま手に入った官窯の見た事もないような細かい金彩で作られた蓋碗は、一度も使わず半年も経たないうちにどうしても欲しかった普洱茶に変わってしまった。貢茶の流れをくむ高価な緑茶や黄茶も皆で飲ませて貰う事はあっても私の元に長く有る事はない。身分不相応と言う事なんだろう。お茶や道具に関わらず身の回りすべて身分不相応な品はやはり落ち着かない。
 茶壺(急須)も名品と言われる壺は今の私にはとても手に負えない。一度淹れさせて戴いた事があるが、水の味が直接出てしまう。浄水しても水道水の味が鮮明に出る。急いで水を買いに走った。無名の職人であっても腕が良く丁寧に作られた土の良い茶壺、お茶が気持ちよくなってくれる茶壺が今の私には一番良い。
 昔から私は物にも人と同じに意思があるのではないかと思っている。だからお金のあるなしではなく、物を理解し、愛し、大切にする人の所に物は行くって考えている。欲しいと思っていると普洱茶でも伊万里でも、お金だけでは買えない物がふと私の前に現れる事がある。これはいらないと思っていると欲しい人が必ず現れてくれる。ご縁と言うのか何と言うのかわからないけど。
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 写真のお皿は私は三枚あれば良いから後は皆にわけた。銀座の画廊の三分の一以下の値段だった。金繕いすればまだまだ充分使える皿がまだ十枚程はそのまま友人の所にあると思う。中国茶仲間も今年は古い陶器に興味を持つ人たちが出てきた様子。30代の若いグループもいて、とても嬉しい。現在の評価ではなく自分に合った品を買ってみて欲しい。長く使っていると見えて来る事があると思うから、やはり合わないと思ったら手放せば良い。又売れるのが古い品の良さでも有る。茶壺でも本当に気に入ったら高価だと思っても買うほうが良いと思う。安易に安いから買った品はきっと気に入らなくなる、自分とお茶の関係は年々変わるからね。私と道具たちとの関係も又変わるかも知れない。もう十年も経ったら、違う事言ってるかも知れない。
 作られた時の趣旨とは違って来てしまったお茶や陶器、もちろん新しい使い方があってもすごく良いとは思う。普段とか気楽とかはもともと茶席や気取った事が出来ない私の言い訳にすぎないのだから。高価とか貴重品とか言われる様になってしまった普洱茶や伊万里を前にして考えちゃうなー。これからもお茶や陶器と相談しながら彼らがなるべく快適でいられる事を大事にして行こうとは思う。まだまだ欲しい物あるから、突然目の前に現れてくれること祈って(笑)。
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# by natch551 | 2015-09-07 15:44 | 普洱茶

嬉しい復刻 下関の斑禅茶 広州仕入旅 五

 1930年代に雲南省猛景茶厰がチベット向けて作っていた茶“猛景緊茶”、鼎興茶厰が作っていた“鼎興緊茶”という茸の様な茶があります。この形は1960年代より国営の下関茶厰に受け継がれました。長くチベットに送られていた茶に感謝するために、班禅喇嘛(パンチェン・ラマ=ダライラマに次ぐチベット第2位のラマ)が茶厰を表敬訪問した事から班禅緊茶と呼ばれる様になり、宝焔牌と呼ばれる焔をモチーフにし、チベット文字が描かれた内飛が特徴です。七個ずつ竹皮に包まれていました。
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 80年代後半には普洱茶として認知され、チベット以外にも広く販売される様になり、四個づつの紙袋で出荷されるようになりました。最初は形の面白さに引かれて買うようになりました。特徴のある内飛も魅力的で、味はしっかりとした辛口の普洱茶です。熟成が進むと楠香も漂いとても美味しいお茶になります。まだ普洱茶ブームが来る前には竹皮包みの茶が買えましたが、10年程前にあっという間になくなり、又非売品になりました。2000年以降も紙包みの茶は時々仕入れていましたが、段ボール一箱で買っても形のせいで、なぜか壊れやすく扱いにくいお茶でした。徐々に値段が上がった事もあり、お店でも見かけなかったので、ここ3年程はうちにある茶をおわけしていましたが、ついになくなりました。昨年須賀さんが「下関茶厰」に行くとき調査をお願いしたのですが、もう作っていないとかで、売店にもなかったそうです。
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 雲南省の茶が現在の様に餅茶を中心として中央に送られていただけではなく、辺境の土地にも送られていた事を示すのには一番良い例になるお茶です。辺境に送られていた歴史から、味は良くても値段は安価です。今回の仕入旅ではたぶん駄目かも知れないけど探して見ようと思っていました。
 あったんです。2015年3月23日製造の下関緊茶「青心」と名付けられて、昔の様な七個が竹皮に包まれています。竹ヒゴは針金に替わりましたが、とてもしっかりと包まれています。紙袋の時代には熟茶も作られていましたが、今回のは昔の様な生茶です。海馬さんがFaceBookに掲載している写真を見ても、下関茶厰が出てくるムービーを見ても、今一つ包み方は想像するしか分からないのですが。
 茸のてっぺん、付け根なども昔の形に近くなりました。まだ新しいのでどう熟成していくのかはこれからの楽しみです。250グラム4000円、辛口で強い茶ですが甘さもあり飲んで戴いた皆さんには大好評です。講習会で普洱茶の歴史を勉強するときなどには、やはり現物を見ていただきたい。国営企業から民間会社に変わった茶厰の中でも、「下関茶厰」は一番頑張っているなと思います。他の茶を見ても、派手ではないけれど確実に楽しく買いやすいお茶を作っています。これからも気をつけて見ていこうと思いました。
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# by natch551 | 2015-07-21 17:29 | 普洱茶

楊聘號の熟茶、茶葉市場を飛び出して 広州仕入旅 四

 熟茶も仕入れなければなりません。陳年茶頭もあと10㌔弱しかない。可以興磚茶も2007年以降は経営者が変わり、値段品質共に良くない。毎日気楽に飲んで戴きたいから品質は良く、安定して供給が出来て、尚且つ買いやすい値段である事、この難しい条件で海馬さんがいろいろ調べました。そして候補に挙げたのが楊聘號 (YangPinHao) の熟茶です。
 百年の歴史を持つ老舗が、ちょうど百年を迎える2012年に記念を兼ねて作った茶です。再興された現在では少品種ながら卸しを中心として丁寧な商売をしています。昨年11月に茶葉市場から移転し、現在の店は代官山のヒルサイドテラスの様な建物の二階のアートな空間です。壁面にはきれいに飾られた茶器、胡琴も配され茶を飲みながら二十人位ならパーテイーが出来そうな空間で、広く採られた窓からは樹木の緑と外光が溢れています。お客さんはベルを押して開けてもらい中に入るようになっていて、一見様には入りにくいサロンでしょうか。
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 老板の呉先生を指名すると昼食に出ていてすぐ戻るとの事で、英語の出来るマネージャーの方と試飲しながら待ちました。昔の製作現場の白黒写真もあり、現在の他の熟茶より、温湿度を控えめに堆積している事、ここは茶を飲んで選んで貰い、全国に卸すサロンである事、全国に楊聘號を扱うお茶屋が増えている事など、生茶も易武山のがお勧めだと淹れて呉れました。呉先生は若い静かな方で、どうやら店の切り盛りはすべてマネージャーがしている様子。
 雲南省勐海の本拠地の工場は、お兄さん?が仕切っている様子でした。初めてなので、買ったのは少量でしたが、大卸しと同じ値段にしていただきました。マネージャーよりやさしそうだったから呉先生の隣に移動して、そっと交渉し値引きに応じてもらい、おみやげに易武山の生餅茶も戴きました、やったね。帰って来て飲んだらくせがなくてとても美味しいです。357g 一餅六千円で売れることになりました。
 最近自分の世界を作りたい茶商たちが茶葉市場を出て、気に入ったロケーションで個性的な店を作り出しはじめていると今回感じました。レストラン兼用にしたいから、ビジネスの中心地、お金持ちの集まるエリアにしたいとか、楊聘號の様にアパレルのデザイン会社が集まるモダンな場所にするとか、どこもゆったりスペースをとり、くつろいでゆっくりお茶を飲んで貰える様に出来ています。古琴を置く店も増えてました。経済発展は右肩上がりが小休止の様子ですが、今回は円安でも無茶なお茶の値上がりがなかったので、その分気分は楽だったと思います。投資など考えないで、好きなお茶をゆっくり飲む、やっと中国にもそんな豊かな人が増えて来たのだとしたら、とても嬉しいと思います。
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# by natch551 | 2015-07-17 22:38 | 普洱茶

進化する屹瑪茶厰 広州仕入旅三

 4月には広州に行く事を決めて、すぐ屹瑪茶厰にメールした。歓迎の言葉と共に今年の同じ純料の茶がとても出来が良い事、もう四十二枚しか残っていない事を知らされた。
 とりあえず試飲して買うからと茶は確保、楽しみに訪れた。お茶を試飲するとすごく美味しい。2011年は茶厰ができた年だから、昔なつかしい作り方だけど、揉捻、石磨ともに少しゆるい様に感じた。2015年は揉捻、成形共に完成された安定感がある。茶摘みの時期も良い。7枚に包まれた一筒を開けただけでとても良い匂いがする。即決で全部買う。もう1種類勧められたのが易武山にある千年古茶樹で出来た茶、こちらも美味しい、だけど本当にこの茶の良さを味わうのは十年ほど経た方が良いかな?彼らが自慢の樹で作った自慢の茶、限られた予算からとりあえず一筒を買う。上海の茶博覧会に出店したそうで、売り上げは良かったけど、同じ屹瑪茶厰のお茶でも易武山より餅茶一枚が10万円程する冰島や老班章などの茶の方が良く売れたという。屹瑪茶厰の茶は易武山の同じ樹齢の純料茶の方が何分の一の値段でずっと美味しいのに。易武山が彼らの地元だから私達が飲んでみると易武山が一番美味しいし、値段もどこより良心的だと思うけど。
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 2005年からの普洱茶ブームで懲りたはずだけど、やはり中国人の普洱茶愛好家は、飲むよりコレクションの要素が強いのかな?流行やブランド好きなのかな?中国人には限らないけどね。そう話す易武山の陳さんはチョットさみしそうだった。大丈夫、後十年も経てば(そんなにかからないかな)必ず屹瑪は易武山の茶で有名になるから、心の中でそう確信する。今回、この茶が美味しいと100年の歴史を持つ楊聘号で戴いた、同じ今年の易武山の茶と比べても比較にならない位美味しいのだから。最近少しだけ普洱茶が将来どんな味に育っていくのだろうかと想像出来るようになったかな?まだまだ手探りで、大きい事言えないけど(笑)自分が美味しいと思った茶、皆さんが美味しいと言ってくれるのが一番嬉しい。十年前に買った茶がとても美味しく育ってたりすると本当に嬉しい。作り手も同じだと思う。だからそう大量にいろいろ買わない私たちが行くのを屹瑪も喜んでくれるのだと思う。ホテルで一筒を開けたら、良い匂いがパッと広がって倫子ちゃん、淳子ちゃんも感激、嬉しかった。どきどきするけど飲んでみた皆さんの反応が楽しみー。喜んで貰えると苦労も吹き飛んでしまう。今回円安だったけど、どうにか18,000円で売れそうです。屹瑪の若い二人にも感謝感謝。
 驚いたのは若い二人が春節には夫婦になり、九月初めに赤ちゃんが産まれる事、もう彼女は大きいお腹かかえて大変そうだった。彼は昨日雲南省から帰って来たと、店には蜂蜜原料がいっぱい、どんぶり一杯の乳白色、クリーム状と言うよりしゃきしゃきしたロイヤルゼリー入りの蜂蜜を食べろ、食べろと勧めてくれます。めずらしい樹木の蜂蜜、樹木の甘い分泌物を吸った昆虫の蜜を蜜蜂が食べて出来るそうで、樫、栃、樅など雲南の山の恵です、(樹木の蜂蜜くわしくご存知の方教えて下さい、受け売りで書いたけどはっきりとはわからない)美味しいけど、一杯は食べられない。10リットルずつ精製する機械や精製済みの蜂蜜も、おみやげに大きな瓶で呉れると言われたけど、荷物を考えてあきらめた。高級品なのにね。彼はどうやら易武の広州窓口になりつつある様で、広州ライオンズクラブの旗があり、屹瑪が窓口になりライオンズクラブが貧しい易武の茶摘みする子供達の為の学校を作ったり、易武を訪れたりの活動も始めたらしい。蜂蜜も商品化したいとの事、少しずついろいろ協力出来たら良いと思ってます。陳夫人は香港で赤ちゃん生みたいとか、車欲しいとか言ってるからこれからが大変だろうな。のんびりやの陳さん値段上げないで下さいね。
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# by natch551 | 2015-07-05 15:34 | 普洱茶

食は広州にあり、今回は打包三昧 広州仕入旅 二

 昨年までは一日歩き回って疲れると、ホテルレストランで食べちゃう事が二,三回はあった。部屋の広さ、従業員の対応、立地などはとても気に入っているホテルだけど、ホテルフードはそれなりの値段にまぁまぁかなの味、満足とまではいかない。夜はゆっくり有名レストランに行くのも良いけど、朝、昼は時間ももったいない。1月の広州、二週間も居るのだからと、思い切っていつも人の並んでいる打包(持ち帰り)専門の焼鶏飯の店で買ってみた。美味しい。何より、遅く行ったら固かったホテルレストランの焼鶏と違って、さくっとかみ切れる鶏が美味しい。13RMBで鶏とご飯に野菜もいっぱい入っている。見回せば打包店の多い事、冷房なしで良いのなら食べるスペースが完備しているレストラン形式の店も多い。
 さっそく街市(庶民の行く食品中心の市場)で茶わんと皿、レンゲを買う。凝ちゃうと止らなくなる私だから、毎日朝には街に出て物色(笑)
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 買い方も分かってくる。チャーシューと焼鶏でご飯は一つとか、大根モツ煮込みの大根だけとか、スープ、野菜、粥、大好きな鳩はガーと言えば良い事も覚えた。有名な広州酒家も斜め前だから、売店のお菓子もパンも結構いける。皇上皇と言う中国一の中華ソーセージ屋さんもその隣、二個5RMBの焼豚包もすごく美味しい。海馬さんは打包がすっかりお気に入り、夜も出るのが億劫そうだ。でも私には食べたい物がある。蝦餃や鳳爪などなど、思い切って一人で「陶陶居」へ行く。「打包」と言うと、最初に100RMBを払えと言う、そして簡単なタッパーを1RMBで購入、最後に精算して残金は返却、不足が在る場合は支払うシステムらしい。打包はどんなレストランでも出来るんだ。よく残り物を持って帰るお客さんは良く見かけるけど。そう言えば彼女のお誕生日にご馳走する時、食べきれない子豚の丸焼きなど注文し、おみやげを持たす事で女性の家族にこれだけ大事にしてますよと表明すると聞いた事があった。
 今回は淳子ちゃんと倫子ちゃんにも打包の楽しさをおすそわけ、こんな美味しい豚足食べた事ないとか、明日も大根食べたいとか大好評だった。100RMBずつ最初に集めた共用財布で三日間の滞在費、タクシー代、スタバ代など総てまかなえちゃった。最後の夜「陶陶居」で食べたら三人で200RMB,「うわー高い」と淳子ちゃん、「一人1500円も掛かってないのよ」と笑う私、今までが安すぎたねが三人の結論でした。ウェルカムフルーツにはご丁寧に二枚のお皿とホーク、ナイフもついてたからそれらも取り皿に大活躍、デザートには桃やライチーも美味しかった。胡麻や杏仁を大きなすり鉢で擦ってるお汁粉専門店などなどバラエテイも半端ない。ケリーちゃんは臭豆腐の串揚げがすごく美味しかったとの事。この円安でも食べ物だけは広州が安い、そして美味しい。帰りに香港空港で食べた焼鶏飯のご飯やスープが何てまずいのと思った程、安い打包弁当でも広州の食材のレベルは高い。
 日本は甘い物お菓子系が多いけど、広州の若い人達っておかず系を食べながら歩いているのが面白い。それほどおかず系の店が多いんですよね。気をつけるのは衛生面、必ず流しを完備した店で、調理済みの暖かい品を買う事、生ものや階段の隙間なんかで売っている店では買わない。市場のライチーも枝つきの専門店で、置いてある袋から新しく出して貰うなど、埃にも気をつけてます。市場で並べられてる調理品は美味しそうでも買わない。
 打包生活には思わぬおまけもありました。お店の人と仲良くなって言葉が通じないながらも毎朝笑顔であいさつしてくれる人が増えた事、とても嬉しかった。街市の広場の階段に座ってくつろげる様になりました。広州の食、まだまだ探検の余地あり、旅の楽しみが一つ増えました。
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# by natch551 | 2015-07-02 18:52 | 旅行

涇渭茯磚茶からの贈物(六月仕入旅1)

 ご無沙汰しているうちにすっかり東京は湿気と暑さの季節ですね。皆様お元気ですか?
ここ十年仕入れ旅は月見の季節だった。今回六月にした一番の原因は、涇渭茯磚茶が足りなくなった事。西安に行って作っている所を見たいと思ったけど、直行航空券がなく、広州から行くのが一番楽になる、それなら広州に行き他も見よう。ところが行ってビックリ、広州の卸にはもう8個しかない。一番おおもとに行って来年ならあるかと聞くと、もうこの大きさを作るのをやめたらしい。たくさん飲むなら2kgが重宝だろう、でも日本の様な気候で金花がうまく熟成するのはこの357g の大きさでないと駄目、上海みやげの2kg 飲んで見たけど味が違う。どうしよう?8個を下げてとぼとぼ下関茶厰の専門店に行った。
 十年通っていても、その他の仕事で殆どいない老板に初めて遭遇、涇渭茯茶が巡り合わせて呉れたとしか思えない出会いであった。普洱茶の話などいろいろしているうちに実はそのお茶持っているとの事、食事に誘われた。「今度来た時ね」その夜は予定があったし、疲れていたから最初はお断り、「明日は友人が二人来る」そう言ったら二人も一緒で良いと言う。茶葉市場からは息子さんの車で送って戴き、自ら荷物まで運んで呉れる。何かこの人詐欺師かな?何も持ってないし、店は立派だから詐欺じゃないよね? 狐につままれた様な日でした。
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 次の夜、息子さんのチャールズの車で着いた所が自分の茶館、二階建てで全部個室、十室はある立派な個室に店はサロンの様に三つの大きな茶席、こんな茶館が広州に五つあるそうです。自社ビルに建設中の普洱博物館!すごーい。紅印を中心とした普洱茶コレクションも圧巻、涇渭茯茶の蒼山茶業も株主で、もうどこにも売っていない357gの茶はあと三十箱は倉庫にあると。普洱茶の好みが一致して双方大盛り上がりの夜でした。最後の落ちは何と老板が「茗香茶荘」の今は引退した陳伯父さんの奥さんの甥だった事。今回の仕入れ旅、これだけですごく嬉しい。仏教徒の老板の趣味の素食も美味しかった。中心部にあるから駐在員の奥様方も良く見えるとか。旦那様方はお好みでないらしいけど。チャールズともすっかり仲良くなって是非一緒に仕事しようと画策中です。どうしよう?向こうがすごく乗り気だから私も頑張らばなくては。中々“老人半日仕事”にはなりそうもない。
 涇渭茯磚茶は健康維持に本当に良いお茶だと思う。夏を乗り切るのにやかんで沸し、冷たく飲みたければ冷蔵庫で五日間は持つ、他のお茶の好きな方にこそ飲んで欲しいと思います。今回は自分でけずらなくても良い一回分ずつの袋入りも手に入りました。くせのない味に菊や玫瑰花を足しても良いし、ご飯の時に麦茶の様に飲んで、腸内フローラを元気にしてあげれば夏ばてしませんよ。発酵茶飲み出すと体の調子が良くなっていくのが必ずわかる。愛好者を増やしたのに、お茶が手に入らなくなりそうだった今回の旅、またまたお茶から大きなプレゼントもらいました。
 
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# by natch551 | 2015-06-27 15:40 | 普洱茶
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