今日もぼんやりプーアール

natchan819.exblog.jp ブログトップ

中国茶の異物除去

 地方のお店の人から、うちのプーアール茶が美味しいと言われ、仕入れたいけど髪の毛や異物の入ってない茶はありませんか?というメールを戴いた。
 昔、私も香港でそう聞いた事があった。その時「何か入っているのは手作りの証拠です」ときっぱりと言われて、なるほどそうかも知れないと納得してしまった。もう二十年も前の事で、香港や中国は衛生感覚が違っているのですね。
 でも日本のお茶屋さんから言われて「目からウロコ」と言うかドキッとした。日本ではお茶に髪の毛なんて考えられない事で、他の食べ物や乾物に入っていたら私だって気持ち悪くなると思った。

e0223339_14315436.jpg

 お茶の卸屋さんにいる真樹ちゃんに聞いてみると中国茶の卸で一番大変なのが異物除去だとの事、100g単位で評茶盆に入れて、目を皿にして異物除去するのだとか。青茶もどのお茶もすると言う、その手間に掛る値段をうっかり見積もりに入れ損ねたら赤字になるそうだ。一番気を使うのが細工茶らしい、ガラスのコップを眺めながら花の開くのを待ってたら、髪の毛が浮いてきたなんて経験したら一回でお茶嫌いになってしまう。
 うちでは散茶は扱わないし、餅茶や磚茶は一個単位で買うお客様が殆どです。その中で茶頭は50g,100gと量り売りになるので、一番危険なのは茶頭だと気がついた。プーアール茶の初心者は少ないし、髪の毛が入っているかも知れないよと言っても気にしない人が多かったからすごく反省しました。やはり可能性は0にはならないけれど、最低限の努力をしないとお友達にギフトして下さるお客様に迷惑かけてしまう。
 というわけで棚卸しを兼ねて在庫の茶頭、初めて異物除去する事にした。8月に仕入れた茶の残り20kg弱。入ってましたいろいろ!今まではかわいいと思った米粒のようなかたつむりが居たけど、かわいくないのが結構あった、髪の毛ももちろん!!!大きすぎる塊、細かい茶葉を除いてとりあえず500gずつ袋に入れる。大きすぎる塊はうちで飲む事にして、細かくなった茶葉が3kg出た。
 買った時の大きな段ボール詰めを航空便用に小分け、それをうちで5kgにとりあえずして、又今回500gに分けと四回入れ替えたせいもあり、思ったより多く細かい茶葉になってしまった。次回は最初から5kgの袋を持って行って入れ替えは一回にしようと思うけど、これはどうしよう?今までは茶袋に入れて飲んでねと安くおわけしていたけれど、初めてティーバックにしてみる事にした。
 考えてみれば私だって最初に香港で飲み始めたのはティーバックのプーアール茶だった。初めて飲む人が異物にあたらず(笑)安心して飲んで戴けるし、会社で飲む人、お年寄りも簡単に飲める。
 ティーバックで好きになって興味を持って下さればとても嬉しい。真樹ちゃんにその茶葉でその値段は破格に安いですよと言われたけど、パッケージにお金をかけない茶壺天堂方式で3月にはデビューさせようと思う。

e0223339_14322566.jpg

 80年代の500g沱茶が一年かかったけど見つかったとか、熟茶の新しい秘密が解明出来そうなんて面白がってばかりいたけど、プーアール茶好きの常識が他の中国茶好きの常識と違ってくるのは一番いけないと改めて思った。誰でも美味しく安いプーアール茶を日常的に飲んで欲しいというのが私の願いなのですから、本当に大いに反省です。
 今年は初心に帰ろうと思った一月でした。

 初心にかえる、大切な事を教えて戴けたメールでした。
[PR]
# by natch551 | 2013-02-04 19:35 | 中国茶

東京目線?地方目線?

 森崎さんが全国の中国茶の店をリストに整理して昨日アップ、本当にご苦労様でした。
『地球に優しい中国茶交流会』もたくさんのお客様にお出で戴き、毎週のようにお茶会が開かれているこの頃。でもこれは皆東京での話、私も地方のお店をチョット調べて見ましたが、11年頑張ったけど閉店しますとか、閉店のお知らせも多いし、ホームページも消えてしまった店も多い。森崎さんも200店を切っていたと驚いていました。
e0223339_241949.jpg

 いつでもどこでも気軽に美味しいお茶が手に入る。そんな東京にいる幸せを東京だけが楽しんでいてはいけないとの思いがよぎります。何か考える時、どうしても東京目線になってしまう。このリストは反省のきっかけ与えてくれました。
 茶壺天堂の名簿には日本全国70%を超える県からお出で戴いたお客様の名前があります。皆さま熱心で中国茶大好きな方ばかり、私もいつも楽しい時間を戴いています。プーアール茶はネット販売も良いけど、やはり飲んで自分好みのお茶を見つけて戴きたい。お飲み戴くお茶がどのような茶なのか説明して、ご納得の上で買って戴けるのが嬉しいです。東京は子供が大学に行っていたり、出張があったり、やはり来やすい所だとは思います。でも日曜日に散歩してとか車でチョットドライブして、というには遠い距離の方もたくさんいます。そんな時近くにあるお店でもっと気楽に中国茶を楽しめたらと思っている方は多いはずです。このリストはそんな方々にとっても、とても役にたつと思います。
 そして東京人の私達も旅行に行った時近くにある中国茶の店に寄りましょう。今まではわからなかったけれど、一駅乗れば寄れる所に有るかも知れない。
 ひと月一度のうちのお茶会でも20種類を超える美味しいお茶、面白いお茶が集まります。二回分ある茶はこれから地方の友人の茶館に送ろうと思い付きました。スタバもない島根県松江にお店計画している人もいるんですよ。春には開店する予定だそうで楽しみにしています。
 生粋の江戸っ子の私は地方に親戚も友人もいません。だからニュースでセブンイレブンが今年四国に上陸予定なんて聞くとびっくり、今までなかったの?今年は少し勉強しなければいけませんね。
 そうだ、うちのお客様が居る近くの茶館にうちのプーアール茶送ろうとも思い付きました。もちろんお店の意向もありますけど。近くの茶館でゆっくり飲んで、そしてそこからお茶を買って下さればとても嬉しいと思います。プーアール茶の情報は東京でも少ない、地方のお店にも積極的に情報送って、少しでもプーアール茶の好きなお店が増えてくれたらすごく嬉しい。寒くて外に出るのは面倒なこの季節、家の中でもぞもぞと動こうかな(笑)。私の事ですから亀の歩みになりますが、森崎さんの努力を最大限に利用させてもらいます。早速ホームページをいろいろ拝見すると、広くて素敵なインテリアのお店も多く、ランチもおいしそうです。皆様も旅行プランを立てるときに参考にして、脚を延してのぞいて見て下さい。よろしくお願いいたします。
e0223339_2173420.jpg

[PR]
# by natch551 | 2013-01-18 23:13 | 中国茶

プーアール茶って何?

 明けましてお目出度う御座います。
 やはり新年の始まりはプーアール茶から…、今年もよろしくお願いいたします。私は元旦に中華街で友人達とコスプレ写真で大騒ぎ、とりあえず西洋歴新年明けでした。
 昨年はお茶席でも茶会でも黒茶が例年以上に取り上げられとても嬉しく思いました。プーアール茶の良さがわかり、毎日飲んで下さる方が増えていくのは大歓迎です。
 ただ間違った情報も多くなるのがチョット気になっています。今年は皆様に正しい情報をお知らせすべく、もっともっと勉強し、発信していかなければと改めて思っています。
 七子餅357g1枚2000円、キャプションが古来よりの製法で他のプーアール茶とは違う、金賞受賞???
 新しい熟茶散茶100g58000円少数民族から直仕入れ???
 バブル中国で大流行の茶膏が秘密の製法で作られた秘薬???
 美顔、痩身etc.???
 プーアール茶は苦力茶とも呼ばれました。肉体労働者にとってこの茶は少ない食物を力に変え疲れを残さぬために一番良い茶だったのです。現在でも老人茶と呼ばれます。腸内細菌を整え、消化を助け血液をきれいに保つ事によって、成人病予防になりますし、一日飲み続けても胃にもたれない茶ですから。
 暑く湿気の多い日に飲む緑茶や、香りがセラピーにもなる青茶など、時と場合に応じて様々な茶が健康に寄与していると思います。だからプーアール茶だけが薬扱いされるのもどうかなと思います。そもそも病気を治す為の薬と、体調を整える物は違うのですから。
 古茶園はほとんど山の古茶樹で、管理しているのは少数民族です。あなたの売っているプーアール茶だけではありません。十年程前までは多くのプーアール茶が実生の古茶樹で作られていました。90年代の台地茶と呼ばれる茶畑では、紅茶と緑茶が主に生産されていました。2005年の自由化以後6000社といわれる茶廠がありますから、日本に入っているのはほんの一部だけです。プーアール茶は時間が経つほど美味しくなるだけでなく、健康にも良い発酵が進みますから、357g20,000円以上なら、古い茶や陳年茶の方が良いに決まっている。15,000円でいくらでもありますよ。
 現在のプーアール茶は90%は工場生産品、石磨圧制で作られた古茶樹餅茶が2000円なんてありえない。散茶は餅茶を一枚で買えなかった人のために作ったランクの低い茶で、それに500g以上で保存しなければ熟成も進まない。
 腹たててもしょうがないから、今年は私なりに頑張ろうと思います。どんな小さな集まりでもお声を掛けて頂いたら出かけて行こう。簡単で分かりやすいパンフレット作ろう。言ってしまえば引っ込みつかなくなって怠惰な私も動くと思う。自分を追いつめてパワーに変えよう。
 中国以上に間違った情報の多い日本で、少しでも皆さんに美味しいプーアール茶を知って戴きたいと、思い新たな新年でした。今年も皆様元気で楽しい年でありますように。本年もよろしくお願い致します。今年はひと月2回の更新を心がけます。
e0223339_16334280.jpg

 
[PR]
# by natch551 | 2013-01-04 14:58 | 普洱茶

来年が明るく元気な年になりますように

 今年も後一日で終わり、節分、春節と気分の改まる新しい年の節目が三回控えています。今年も例年にまして早くすぎた気がしますが、振り返り数えてみれば随分盛りだくさんな年でした。
 良い事、悪い事糾える縄のごとしそんな年でしたね。良い事はたくさん喜んで、自分ではどうにもしようがない事は考えないようにする。ストレス溜まって病気になってもしょうがないですから。
 今年も随分ストレスで鬱になったり、体調くずしたりした方々のお話を聴きました。年々増えているような気がして心配です。『心を整える』たぐいの本がたくさん売れて、電車に乗っていても一人でぶつぶつつぶやいていたり、道を歩いていてもわけもなく怒っている人に会ったり、ニュースでも普段おとなしい人が切れてしまった事件など数えきれませんでした。
 お茶をゆっくり飲みながら人生相談、少しはお役にたっていれば幸いですが、人まかせではなく自分の立ち位置を変えたり、旅行に行ったり自分なりの解消法を見つけないと幸せにはなれないと思う。今はストレスと無縁な人などいないと思いますから。
e0223339_12375032.jpg

 暇がなくても三十分ボーッとお茶を飲む、散歩をする、肉体の体調と共に精神の体調を整える事は本当に大事な事だと思います。溜めてしまったストレスで折れてしまう前に心の痛みをわかってあげる。年々体の無理がきかなくなるように、心の無理もきかなくなるとこの頃つくずく思います。
 精神科のお医者さんに伺うと、精神の不安定は考えなければならない事がその人のキャパを超えてしまった事だといいます。だからたくさんおしゃべりして、たくさん笑ってとりあえず心をからにする。そうしたら心に又考える余地が出きる。そういいわけしては集まってお茶飲んで、食べて笑ってどうにか今年も無事暮れる事が出来そうです。
 「菜津子さんはいつも同じ、ストレスに強いですよ」良くそう言われますが、日々ストレス解消心掛けてますよ。カフェ大好きだから買い物ついでに一杯のコーヒー、散歩、ミステリー小説等々、なによりも忙しくても無理しないで、いいやとすぐ自分を甘やかしてしまう。余り人に迷惑掛けても困るけれど、心が壊れてしまったらその方が大変ですよ。チョットストレス溜まったと思ったら自分を甘やかすのも大切です。
 そして何より大切なのはたくさんの方との良縁です。その御陰で暮しいるのですから、私も少しでも人のお役に立てるように考えてます。人が喜んで呉れた時、何より嬉しくて自分のストレス忘れてしまう。
 新しい年、皆が明るく元気な年でありますように、心から心からお祈りしています。今年も皆さんに感謝。感謝。人との絆が私の一番の財産だと思っています。来年もよろしくお願いいたします。
e0223339_12375863.jpg

              画像は成都の歴史ある茶館、网友からお借りしました。
[PR]
# by natch551 | 2012-12-30 18:32 | 健康

風邪の季節

 香港のレストラン福臨門のシェフに広東料理の代表的なデザートはなんですか?と聞くと、お汁粉ですという答え。そういえばなんでも火を入れてお汁粉にするのが好きだな〜と思い当たる事は多々あります。
 医食同源の国ですから、暑い時には緑豆、秋には薩摩芋の生姜仕立て、梨も汁粉仕立てにします。胡麻汁粉はいつもあるし、季節に合わせて小豆の汁粉には蓮の実や陳皮を入れる。
 わが家では、プーアール茶で免疫力高めて少々の体の不調にも薬なし、「未病」のうちにいかにうまくやり過ごす事が出来るかが毎日の生活の一つにテーマになっています。
 先日は台湾みやげに生姜(生姜科だけど普通の生姜ではないらしい)と黒糖をまぜ固めた物を戴きました。体が冷えた時にお湯で溶いて飲むと良いそうです。漢方の風邪薬に必ず入っているのが、金銀花(すいかずらの蕾)、うちでは風邪の引き始めにプーアール茶に入れて飲みます。おまじない代わりなのか風邪引いたかな?の時にこれ飲むと引かずにすみます。寒波の日は蔵茶に生姜を入れて、寒い中をお出でいただいた方にまず一杯差し上げます。熱っぽくなってしまったら、板濫根(バンランコン:広東人はインフルエンザもこれで治す)、夏に広州行ったとき、咳肺に良いと書いてあったから羅漢果も買ってしまいました。咳が出そうになったら試してみようと思います。
e0223339_15532196.jpg

 この秋は幸いにしてどれにもお世話になっていませんが、冷えて来たこの時期、食事は体を温めるがテーマ、夏にはサンドウィッチが主体だった朝食も今は中華粥が登場します。後はお得意のお鍋、これは毎晩何かしら用意します。お汁粉も冬の広州では陳皮を入れますが、私は代わりに干し金柑を刻んで入れます。広東風に甘さ控えめで。
 と書いてくると結構頑張っているようですが、一日10分、やる気さえあれば誰でも出来る簡単な事。中華粥も簡単に土鍋で作ります。太太楽印の出し汁の素に鶏など入れて朝ご飯、半分残った粥にアサリを入れて夜に食べたりします。りんこちゃんにおいしいと褒められたお汁粉はゆで小豆の缶をのばすだけ。たくさん作る時は色んなメーカーの缶を混ぜると、缶くささがとれて何故かまろやかになります。
e0223339_15542955.jpg

 抗生物質や売薬だけでなく、お医者さんから戴く殆どの薬は免疫力を低下させます。風邪には特効薬はないのです。何も漢方素材がなくても、風邪引いてしまったらプーアール茶に柑橘類や生姜、黒糖など体を温める素材を入れて飲んで下さい。葱や大蒜などパワーのつく物も忘れずに食べて下さい。
 普段から体に免疫力をつけて寒い冬、忙しい12月乗り切りましょう。プーアール茶以外でも簡単料理などご質問がありましたら遠慮なくメールして下さい。
[PR]
# by natch551 | 2012-11-25 18:17 | 健康

「地球にやさしい中国茶交流会」と老百姓

 今年は一番良い気候の時にゆっくり楽しんで戴きたいと、10月開催に決めた「地球に優しい中国茶交流会」ですが、日中国交回復40周年で盛り上がるはずの中国との関係は、尖閣諸島問題のお陰で落ち着きそうにありません。藤本さんのブログで、日本人と知ってからまれても「老百姓」と言えば大丈夫との記述がありました。老百姓とは民間人の意味だそうで、官が喧嘩していても民は違うのですから。
 8月末、そろそろきなくさくなっていましたが、広州からマカオに向かうバスの同客に、つたない日本語で「夫婦で日本旅行するのが楽しみ」と話しかけられ、何回も行っている事や奥さんはもっと日本語が出来る事を聞きました。なぜですかと聞くと食べ物がおいしいという答え。そう繁華街では五分も歩くと、クレープ屋さんやラーメン屋さんのある東京、納得です。
 デモで一番大変な9月中旬に行かれた川谷先生も同じように話しかけられたとの事です。官と民は違うのだから何があっても自分は自分。政府の動きに惑わされない庶民のパワーが感じられる中国人の生活感覚です。
 かえって日本人の方が社会情勢に左右されるような気がしています。「こんな時に中国茶飲んでて良いのでしょうか?」なんてメールもらってびっくりしたりしました。
 もし気になったらマスコミを鵜呑みにせず、中国嫌いと言う前に少しでも良いから、調べて見て下さい。病院に文句があって二千人とか、自治区とか生活に不満な分子達のデモは中国各地で多発してます。日本に対してだけではない今の中国の現状を少し考えて欲しいと思うのです。
e0223339_2362020.jpg

 四千年の歴史の中で、様々な事がありました。でも茶は中国から始まり、世界中の人々に愛されています。茶だけではありません。やはり長い長い歴史の中で、中国から始まった物は多いと思います。イギリスで愛されている紅茶だって、中国から入りました。老百姓としてはこんな時期こそ中国をもう一度考えてみたいと思うのです。東京の町が好きだとわざわざ言ってくれた初対面の中国人によって改めて私も東京の便利さを考えました。
 中国の老百姓達が心を込めて作ったお茶の数々、こんな時こそ心静かに飲んでみたいと思っています。お茶は自分を癒し、人の絆と健康を作ってくれます。
 皆さんお誘い合わせの上「地球にやさしい中国茶交流会」ぜひ遊びに来て下さい。楽しい時間お約束します。
 
[PR]
# by natch551 | 2012-10-02 23:13 | 中国茶

長寿は香港にあり、食は広州にあり

 今年ついに、男女ともに香港人の平均寿命は世界一になりました。「居住性が悪く、空気が悪く、気候は過酷で、どうして長寿なんだ?」香港に住む友人がため息まじりに言うくらい、騒音その他あまり長寿にむいた土地とはいえません。
 今回1時頃に茗香茶荘に行くとマイケルはお出かけ、英語のわかる人は誰もいません。言葉はつうじないんですけど、私を見つけると同時にパパが水餃子の椀を手渡し、食べ終わると又入れてくれる。とりあえず水餃子をご馳走になりました。
 そこにママが現れると手を引っ張って奥につれて行き、ゆでた海老を口に入れてくれます。七寸皿一杯に海老を剥いては自分と私の口に交互に入れる。これがごあいさつなんですね。そうこうするうちにマイケルが帰って来ておしゃべりしながら、残してあった昼ご飯を食べ始めます。子供たちが帰って来たり、出掛けるあいさつに顔を出します。ママはだまってその子たちの口にも海老を、マイケルは水餃子を口に入れる。これが気をつけていってらっしゃいのごあいさつらしい。毎日の事なのか、子供たちもモグモグと口に食物入れながら出掛けて行きます。
 立って物を食べてはいけないなんて、日本の教育うけた私には吃驚の光景ですが、最近では彼らの食べる事への熱意と言うか、それ以上に趣味なのか、それとも生きるとは食べると同じ意味なのでしょうか?「食は広州にあり」と言う言葉は単に料理がおいしいというのではないのです。彼らにとって食物とはそんな単純な物でない事を最近心から実感するようになりました。
 医者だった父が良く、「体の調子が悪くても、食欲があれば大丈夫、食べれなくなったら要注意」と言っていたのを思い出します。広州では八十歳超えのお年寄り達が、どんなに暑くても、寒くても、朝ヤムチャのために早朝のレストランの前で開店を待ってます。それが6時前だったりすると、6時半に来ても座れるのにと私には不思議だけれど、これが日常的な風景なのです。
 食への意欲がある限り、人間は元気でいられるのですね。
e0223339_0325066.jpg

 もう一つ今回おかしかったのが、石屋さん。貴石やパールなどの卸屋さんが軒を連ねるビルの入り口に人だかりがしてます。海馬さんは最初肉屋さんじゃない?なんて言ってましたが、近づいてみるとやっぱり石屋さんです。真剣に削り続ける石屋の主人、真剣に石を見てるお客さんたち、こんな石飾るなんて日本人には考えられません。
e0223339_0332378.jpg

 マカオ行きのバス、お手洗い休憩でもバスの乗り口にはバナナ売りが待ってます。バナナ畑の中のサービスエリアですから、ばあちゃんのもぎたてで新鮮で美味しいのでしょうか?殆どの人が買ってすぐ食べてます。食べ物見たら買わずにいられない。すぐ食べずにいられない。なんなんだろう?
 年取ったから、コレステロールが高いとかそんな事で食べる事は制限しません。食べて食べて元気で長生きな香港や広州の人達、プーアール茶の必要性も日本とは比較にもならないんですね。一週間滞在しているうちに小食の海馬さんの胃袋も大きくなったみたい?日本に帰ってきても、二人とも前より食べてるのでは?二十四時間安く美味しいものが食べられる香港や広州、都市としては欠点もいろいろあるけれど、それだけは本当にうらやましい。「長寿の秘密は食べ物にあり」です。
[PR]
# by natch551 | 2012-09-03 23:06 | 旅行

適量

 中華料理は一皿の分量が決まっているから、人数が増えたら皿数を追加しろといわれます。大体は人数プラス一皿を目安に、スープや前菜のボリュームからメニューを選びます。レストランや地方に寄って多少一皿のボリュームは違いますが、炒めものなどは一回に作るおいしい分量があり、それを外す事は出来ないそうです。
 今回家常菜と言われる家庭料理にもそれぞれ一回に作るおいしい分量があるという事を実感しました。お茶会ではよく豚バラ肉の煮込みを作ります。まねして作るけど肉が硬くなってしまい、私の作るようにやわらかく出来ないと皆に言われます。たぶん肉が悪いのでは?ただ圧力でやわらかくしているだけなので、コツなど教えようにもありません。今回若いお客様だったので、三人分400gの肉で作りました。なんと肉が硬くいつもの味ではありません。そうか本で読んだ時、肉2kgだったのです。お茶会では十五人分位作るからいつも肉は1kg以上です。だからおいしいんだと初めてわかりました。
カレーやハヤシもいつもおいしいと言われるのは15人分は作るからなんだ。
 そう思うと、日本の煮物も同じですね。おからやひじきは大好きだから多めに作っても良い。いつも多めに作るからおいしい、肉じゃがは海馬さんも私も少ししか食べないから、いつも少しだけ作る、あまりおいしく出来ないからいつからか作らなくなっちゃった。
 香港土鍋飯もいつもおいしく出来るのに飯茶腕軽く2杯分作ったらおいしくなかった。最低3杯分作らないと美味しく出来ません。
e0223339_1533631.jpg

 これは料理に限りません。やはりお茶も同じだとおもいます。プーアール茶は最低7g位から、いろいろ試してみてもあまり少ないと美味しく飲めません。蓋腕や茶壺が小さくても茶葉はたくさん入れます。少し大きめでも7g入れれば美味しいです。もちろんプーアール茶にもいろいろありますが、最近いろいろ飲んでみての私の感想。
 昨日は誕生日、たくさんの方々からお目出度うの言葉を戴きました。中国茶を通じてたくさんの魅力ある若い人達とお友達になり、本当に嬉しく思います。たいていの場で見回すと私が一番年上の事が多いのですが、精神年齢は年に追いつきそうもありません。
 これからも楽しくお茶を勉強して行きたいと思いますが、仕事や勉強、遊びの適量とはどの位なんだろう?今の私、30代の適量とは違います。同じプーアール茶でも微妙に違います。私の適量はきっと私しかわからないのでしょうか?昨年の私の動きは良かったのだろうか?軌道修正しながら今年も最高の自分を出していかなくてはと心新たにしています。(オリンピックの影響?)
 確実なのは年をとるほどたくさんの方の助けがあって、今の私がある事だと思います。そして助けられるのはとても嬉しいけど皆さんのお役にたてた時はもっと嬉しいと感じられるこの頃です。
 今年はめずらしく誕生日に一日仕事?楽しく新しい年がはじまりました。適量を守り、もう一回り輪が広がって、皆様と楽しく実りある年になりますように。


 
[PR]
# by natch551 | 2012-08-13 00:50 | 茶会

茶席作り

極暑お見舞い申し上げます。
 ひと月もご無沙汰してしまいました。実は先月書こうと思っていた事があり、タイトルは「うわさの真相」。ところがこれが思ったよりとても大事になりそうで、ブログのわくにはおさまりそうになくなりました。うわさと言っても人間の事ではありませんよ。
 8月11日、お盆の入りですが、「ぎゃらりーカフェすぎた」のおけいこ茶会にお誘いをいただきました。弟子?というのもおこがましいのですが、四人のニューフェイスといつもお手伝い戴いているR子ちゃんに茶席をおまかせする事にしました。私と桃猫さんは気楽に試飲係をしようかと思っています。
e0223339_2032556.jpg

 すぎたは広々とした一軒家、日本間での茶席です。初めてなのでチェックして欲しいとの要望、二日間に渡ってお茶淹れのチェックしました。
 一つはおきまりのプーアール茶席「易武山オールド&ニュー」と名付けて易武山生餅2011と1999を飲んで戴こうと思います。1999は同じ易武山でも個性の違う3種類を用意、おもしろいと思ったのは、R子ちゃんとJ子ちゃんEちゃん皆味が違うだけではなく、おいしく淹れられるお茶が違うのです。考えた末2011は共通の茶を、1999は違う茶を淹れて貰う事にしました。
 まずおいしいお茶を飲んで戴きたい。それがプーアール茶席第一の目的です。その為にはそれぞれが一番使いやすい道具を使用し、お菓子と設えが続きます。もう一つの茶席は白茶と単叢。設えも見て欲しいと旅行のような荷物を持ってきたHさんとTさん、いつも静かなTさんの設えの個性的で大胆な事、Hさんの細かな配慮、びっくりさせて貰いました。R子ちゃんのプーアール茶席の設えはまだ見ていませんが彼女初めての茶席作り、とても楽しみです。
 最近はシンプルできれいな茶席が多いと思います。ベテランになればなるほど現在の流行や、参考にする茶席もあり、あまり個人の個性が出ていないような気がしていました。初めてだから出来るのびのびした感性を見られて本当に嬉しかったです。様々な個性が見られる茶席のおもしろさだと改めて感じました。
 その辺にあるものを組み合わせただけ、シンプルでオーソドックスになりがちな私の茶席作りに反省と刺激を与えてくれた皆さんの茶席、11日のサプライズ茶会、とても楽しみになりました。
[PR]
# by natch551 | 2012-08-03 23:29

未病を大切にするお茶と漢方

 黒茶には竹や蜜柑に詰めた茶がたくさんあります。地方や民族によって少しずつ違います。それはたぶんその地方で採れる身近かな植物を使用して、茶を保存、又運ぶのに便利なようにしたのだと思っていました。もちろん竹には抗菌性がありますし、陳皮には体を暖める作用があります。
 と、この位は理解していましたが、調べれば調べる程そんな単純な事だけではないのです。
まずは陳皮茶、海馬さんの映像ラボより陳皮茶の作り方、飲み方などの映像二本発見、うーんこれが結構深いんですよ。
e0223339_2343591.jpg

 まずプーアール茶と同じように陳皮も古い方が価値があり、五年物、十年物などはあたりまえで、何十年も前のがあったり、博物館もあります。又採った時期や蜜柑の種類によって効能が違うのです。暖まるだけではなく体の調子によって飲みわけるのですね。茶葉市場では同じ大きさなのにすごく高価な茶がおいてある店もあり、ここは高いなどと素通りしていましたが、次回はもう少し注意深く見てみなければと思いました。
 竹筒茶は10月より12月に採った竹は虫が付かないと言うので、お茶を入れようと竹筒をオーダーしていました。ところが19日に横浜で行われた普及会の感茶祭で林先生に竹筒茶を飲ませて戴き、お話を伺って目から鱗が落ちました。
 飲ませて戴いた竹筒茶ですが、台湾の凍頂山で漢方の素養のある友人が作られたお茶でした。凍頂ウーロンを作った後、うんかなど虫の来る季節に茶葉を摘み青茶にする。茶を竹に詰める。竹はその時期に出来た新しい竹を使用しなければいけない。七十二時間ホンペイ(低温でゆっくり)する。それからしばらく落ち着かせ、又七十二時間それを三回程くりかえす。そうすると竹の水分が皆茶に移り、茶は固まって焙煎のきいたでも優しい飲み口の茶に仕上がります。この新竹の水分が体の毒をだすのだそうです。そして自然に水分を含み優しく仕上がった茶は老人や病人が一日中飲みつずけても大丈夫なお茶になるのです。そうか茶筒に入れると言うのは輸送の為だけではなかったのですね。
e0223339_2344426.jpg

e0223339_032362.jpg

 黒茶にも竹筒茶はいろいろあります。やはり詰めてから焚き火の回りに置いて仕上げます。
 旅の途中で体に悪い物を食べなければならない時もあります。体の弱い人やお年寄りもいます。そんな体を整え、免疫力を高める事こそお茶の役目なんですよね。未病のうちに治すのがお茶の力です。
 中国三千年、あまり身近かに有り過ぎていつもは忘れている、お茶は薬だったと言う事をあらためて思い出しました。
 お茶を友として、未病のうちに体を整え、梅雨の湿気にまけないで元気にすごしましょう。
私は湿気の多くなるこの時期は、さっぱりすっきりした生茶のプーアール茶からパワーをもらいます。もちろん実生の古茶樹で作ったお茶でなければ駄目ですよ。
 


 
[PR]
# by natch551 | 2012-05-30 23:00 | 中国茶
line

中国茶の楽しみから日々雑事まで


by natch551
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30