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広州茶葉市場レストラン荷香居

 広州市芳村の茶葉市場は世界一の規模と言われ、渋谷〜青山ほどの面積がすべて茶の卸店という感じです。平屋が主だったこの市場も五,六年前からビルも増え、一部分を歩いても海馬さんの着けている万歩計が2万歩を数えます。
 いくらお茶を飲みながらとはいえ、お腹が空いてはお茶選びにも力が入りません。そんな茶葉市場にたった一軒おいしいレストランがあります。何回か通っても知らない人も多く、教えて上げるととても喜ばれます。

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 といっても、食は広州にありの地元のグルメに愛されているこのレストランで食べるのはパワーが入ります。昼は予約なし、三百席以上あっても食事時は常に満席ですから、空きそうな席の後ろに待機してまずは席を確保します。先に待機している人に追い払われたりもしますが(泣)。

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 名物料理はライチーのマキで焼いた鶏。“農家菜”とジャンル分けされるこの店の一皿のボリュームは、市内の店よりありますから、その辺を考えてオーダーします。先日は10人いたので席を確保してすぐに、鶏2羽と例湯と呼ばれる本日の漢方スープ、その他野菜、豆腐、チャーハン、やきそば、やはり名物の中華クレープを二皿を注文し、10分ほどしてメンバーが揃うころには料理が出てくるようにしました。

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 中華料理は人数が多いと種類を多く食べられて嬉しいですね。お腹も空いていたので、皆大満足でした。香港で仕事をしていた時、映画配給会社の社長夫人をしていたミセス・ジャンに中華の注文方法やホステスの気の使い方などいろいろ教えてもらいました。料理の皿数は人数プラス一皿にすること、広東料理はスープが一番大切なこと、皆さんに料理が行き渡っているか気をくばること(彼らは料理を各人の皿に取り分けます、私はそこまではしませんが)少し残る位の分量が良いこと、等々です。食べる人の好き嫌いを把握する事はもちろんです。

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 私はチョット乱暴ですが、好き嫌いの多い人とは一緒に旅行しないと言っています。何でも食材にしてしまう広州で、頭がついてる鶏は気持ち悪いとか、蛙やカメ嫌いなどといわれたら、せっかくの食事がまずくなってしまいますから。といっても、あくまでも代表的な食材に関しての話です。蚕や犬などを無理して頼もうとは思っていませんからご安心下さい。
 このレストランに通う中で一番教えられたのは食べることは真剣なこと、大事だという穏やかな物ではなく、戦闘に近い広東人達の食に対する心です。いつもより少し冷めていたり、化学調味料の味がしたらもう大変、テーブル中の人がどなり、マネージャーもどなり、収拾がつかない騒ぎになります。

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昨年より、料理の皿に料理人の名前の紙が添えられるようになりました。魚も肉も料理される寸前まで命ある物だけが使われます。こんなお客様たちがここの料理のレベルを保っているのだと行くたびに感動します。
 お値段は此れだけ食べて、一人600円だったかな。
by natch551 | 2011-03-05 23:30 | 旅行
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