92年7581方磚茶
先日の香港では勐海茶廠について勉強したのですが、昆明茶廠も次回には勉強して来ます。講習会でも少しポイントの違う説明をしてしまいました。ごめんなさい。
今回は茶席でこの昆明茶廠最後の92年7581方磚を皆様に楽しんで戴きたいと思っています。
それにつけても私がこの様に節目になる良いお茶をそこそこの値段で仕入れ、皆様に納得のお値段でおわけ出来るのは、私が信頼出来るお茶屋さんと、良い先生に巡りあったお陰だとしみじみ思いました。勉強すればするほどそう思えるのは本当に幸せな事です。この二十年間私は三軒の香港のお茶屋さんと知り合い勉強させて貰いました。
やはり、為替の状況や景気の悪さから、理想はわかっていても少しずつ変わっていってしまった店。お金をかせぐ事が一番である店。三件のお店には本当にお世話になりました。今だにそれぞれの店を尊敬しながらも少しずつ距離をおいてしまった店もあります。ここで仕入れれば間違いない、そう私が思える店は現在香港では一軒に絞られて来ています。
そのかわり少しずつ私の眼で茶葉を見、試飲をし、資料を調べ、自分で仕入れる茶も増えて来ました。三年前に店を自宅に移してから、予約のお客様とセミナーが中心になった事で、ゆっくり旅行に出る時間が出来ました、その頃からでしょうか。
私のお客様達がプーアール茶を勉強したり、プーアール茶を飲んで好きになればなる程、このお茶買っておいて本当に良かった。そう思えるお茶をどの程度選んでいけるのだろうか?
プーアール茶は特殊なお茶だとつくづく思います。他のお茶にも陳年はありますが、この様に保存して、経年変化を楽しむ茶は他にはありません。少しずつ分かるにつれてまだまだ勉強しなければならない事ばかりが増えて来ます。責任の重さや、お茶選びの大事さ、そして怖さを感じた7581方磚でした。